Sky-Watcher EQ5GOTO をリチウムイオン電池で稼働させる

赤道儀用のバッテリーがへたってきたので買い換えたメモです。

Sky-Watcher EQ5GOTO を Celestron PowerTank 7 といっしょに2年ほど使用してきましたが、このところ1時間半くらいしかもたなくなってきました。本来は5時間程度もつようなので明らかに劣化しています。PowerTank は鉛蓄電池なので、1ヶ月に1~2回くらいは充電していたつもりでしたが、天気が悪い季節は1ヶ月以上放置してしまった気もするので、サルフェーションがおきてしまったようです。

Sky-Watcher EQ5 GOTO赤道儀(ステンレス三脚仕様)

Sky-Watcher EQ5 GOTO赤道儀(ステンレス三脚仕様)

EQ5GOTO にはバッテリーは付属しておらずDC12Vのシガーソケット用ケーブルが付属しているのみです。代理店のシュミットでは PowerTank を推奨されていたので同時に購入していました。 www.syumitto.jp

しかし、PowerTankをまた買い直すのも面白くない感じです。DC12Vなので理屈上は自動車用の鉛蓄電池とかでも動くはずですが、EQ5GOTOにはヒューズがなく、ちょっとした過電流で壊れてしまうので、DC-DCコンバータ(レギュレータ)を使わないといけないとの情報がありました。 ものぐさな私には鉛蓄電池の運用は面倒に思えてしまったので、リチウムイオン電池を検討してみることにしました。

情報を収集してみると、suaoki社の製品の評判がよいようだったので購入することにしました。PowerTank 7 の上位機種の PowerTank 17 より安く、電源容量は大きいのでよさげです。電源容量20000mAhという記載がありますが、これは11V換算です。通常のリチウムイオン電池は3.7V換算のことが多いようなので、3.7V換算すると約60000mAhになります。分かりづらいですね。モバイルバッテリーだと5000mAhくらいで大容量と言われますが、桁が違います。

上位機種で約2倍の容量のものもあります。こちらは3.7V換算で120000mAhという記載ですね。

20000mAh(11V換算)のバッテリーでEQ5GOTOを駆動してみたところ、3時間程度で5段階の目盛が1つ減りました。単純計算で、赤道儀だけならだいたい15時間くらいはもちそうな感じです。7000mAh(12V換算)の PowerTank 7 で5時間なので、3倍の15時間ならだいたい妥当なところです。 一晩なら余裕ですね。

EQ5GOTOのコントローラ(SynScan)の System Information メニューで入力電圧を確認したところ、12.2Vでした(PowerTankは12.4V)。機能に問題はなく、安定して動いているようです。

リチウムイオン電池なら、3ヶ月に1回充電すればよいようなので、ものぐさな私でも運用できそうです。

Solaris 11 で ShellCheck をビルドするメモ

ShellCheckシェルスクリプト文法チェッカです。文法チェックだけでなく、ダブルクォート忘れなども指摘してくれるので、コードの品質向上にも非常に役立ちます。

ShellCheckはWebブラウザ版もありますが、CLI版もあります。多くのLinuxディストリビューションにはパッケージがあるようですが、例のごとくSolarisにはないのでビルドしてみることにしました。

ShellCheckはHaskellで書かれているのでまずはHaskellコンパイラをインストールしないといけません。Haskellが入れば、cabal-install (Perlcpanみたいなもの)でShellCheckをインストールできるのですが、 cabal-install のインストールが曲者でした。

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Solaris 11 で sslscan をビルドするメモ

sslscanSSL/TLSのサーバに対してプロトコルやCipherのチェックができるツールです。脆弱なCipherが有効になっていないかなどを手軽にチェックするのに役立ちます。
Solaris 11 でもビルドできたので手順をメモしておきます。sslscan は頻繁にバージョンアップされているので、できるだけ最新版を使うのがよいと思います。

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Kyoto Tycoon を Solaris event ports に対応してみた

ドラクエXで使われてることなどで有名な Kyoto Tycoon をいじってます。周回遅れもいいところな気はしますが。
Kyoto Tycoon は軽量・高速なKVSで、もともとは Linux 上で開発されてますが、Solaris でも動作します。しかし、Linux では非同期IOに epoll が使われているのに対して、Solaris は select にしか対応しておらずパフォーマンスに劣ります。これはちょっと残念です。Solaris にも event ports という epoll に似た仕組みがあるので対応してみることにしました。
Kyoto Tycoon は2012年以降メンテされてないようなので、今なら Redis とか Couchbase あたりを検討した方がよいような気はしますが、非同期IOの練習ということで。

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Fluentd on Solaris 10/11

このところ話題のログ収集ソフトウェア FluentdSolaris 10/11 で動かしてみたメモです。
RedhatDebian だと td-agent というパッケージが用意されていて、yum や apt でインストールできますが、Solaris には公式のパッケージがないのでソースからインストールしました。

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けん玉国際交流 EJC2012, Poland

EJC2012


去年に引き続き、7月末から8月頭にかけてEuropean Juggling Convention (EJC)に参加してきました。
今年の会場は、ポーランドのルブリンでした。ルブリンと言っても、日本人にはあまりなじみがないと思いますが、首都ワルシャワから電車で2時間半ほどの距離にある、人口35万人程度の都市です。
EJCは、アメリカで行われるIJA Juggling Festivalと並ぶ世界最大のジャグリングの祭典です。EJCは毎年ヨーロッパの都市で開催され、今年で35回目となります。約1週間のイベント期間中、ヨーロッパをはじめとして世界中から数千人のジャグリング愛好者が会場を訪れ、街全体がジャグリング一色になります。
ヨーロッパのジャグラーの間でのけん玉の認知度は高く、むしろ知らない人の方が少ないようでした。けん玉はジャグリング道具の仲間として受け入れられつつあるようです。
EJC会場内のプレイヤーの数は、ボール、クラブ、リングなどのトス系が最も多く、ディアボロやデビルスティックも多かったですが、日本でよく見かけるシガーボックスなどは意外に少なく、人数ではむしろけん玉プレイヤーの方が多いくらいでした。
EJCの公式サイトでも、けん玉は他の道具と同列に紹介されています。

EJC2012公式サイト: http://ejc2012.org/

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続・XeonでAtomをリプレース

顛末

↓に引き続き、自宅サーバのリプレースを続けてます。
http://d.hatena.ne.jp/shakemid/20120701

主に省電力と仮想化の2つの目標に向かってました。
省電力については、Xeon E3-1220L v2の消費電力の低さはすばらしく、Windows 7で、アイドル時25Wを達成しました。
仮想化については、まずHyper-Vを試しましたが、Solaris 11でHDDが127GBまでしか使えず、ZFSのファイルサーバにしたいという要求を満たせないのであきらめました。
次にVMware ESXiを試しました。ちょっと苦労しましたが、BIOSをアップデートしたらインストールできたのでESXiに方針転換することにしました。
XenServerとXenClientも試そうとしましたがインストーラすら起動しませんでした。

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