Intel Atom de Solaris

Atomマザーが発売に、Intel製/Mini-ITXで8千円
Intel Atomを搭載したMini-ITXマザーボードが発売されたので買ってみました。ボーナスも出たことですし安いので。これまでMini-ITXといえばVIAが中心でしたが、いよいよIntelが低消費電力・小型化の分野に本腰を入れてきたのでしょうか。

【詳細版】Atom 230とCeleron、Core 2、Athlon X2を比較
ベンチマークを見てみると、性能ではCore 2 Duoなんかには当然敵いませんが、同クロック帯のVIA C7よりはかなり上で、Celeron 220よりはやや下のようです。個人ユースのウェブ・メール・ファイルサーバくらいなら充分な処理能力を持っていそうです。
消費電力はC7と同等のようです。私の用途は自宅サーバなので、性能はそこそこでも消費電力が小さいことが重要になります。地球環境と財布には優しくないといけません。

Intel® Desktop Board D945GCLF
実物を見てみると、真ん中に大きなヒートシンクがあってファンが付いているのでこれがCPUに見えますが、これはチップセットです。CPUは写真手前の小さいヒートシンクの方です。せっかくCPUをファンレスにしたならチップセットファンレスにしてほしかったものです。

Dirac Noah 800
Dirac Noah AT160
マザーボードを納めるケースは今まで使っていたDirac Noah 800がそのまま使えました。Noah 800にD945GCLFを搭載したベアボーンキットも発売されています。
余談ですが、Noah 800のHDDベイは、スペック上は3.5インチHDDか2.5インチHDDを1台内蔵できるようになっています。ですが、スペース的には2.5インチHDDが2台入ります。ただし、ねじ穴は1台分しかないので結束帯で固定するなりマウンタを使うなりする必要があります。また、HDD底面のねじ穴を使うので通常の3.5インチ->2.5インチ変換マウンタではたぶんだめです。私は1台をねじで固定して、もう1台をちょっと不格好ですが結束帯で固定しました。

OpenSolaris Download Center
OSはやっぱりSolaris x86を入れてみることにしました。バージョンは現時点で最新のNevada(SXCE) b91にしました。

zfs root on nevada 90
また余談ですが、b90からzfs rootに対応しているので使ってみることにしました。インストール時にzfs rootにするには、text installを選択しないといけません。Solarisにはグラフィカルなインストーラもありますが、伝統的に出来が悪いのでテキストベースの方が無難だと思います。

ひとまずOSのインストールは難なく終わり起動まではこぎ着けました。今回はNevadaを入れましたがSolaris 10もおそらく動くと思います。

現時点でチェックしたポイントを挙げておきます。

USBデバイ

USBキーボード・マウスは使えるかどうかちょっと心配していましたが問題なく使えました。SolarisのUSBドライバはVIAのチップと相性が非常に悪く、以前使用していたVIA EPIA-M9000ではUSBを無効にしないと起動すらしませんでした。IntelマザーボードなのでさすがにVIAのUSBコントローラではないようです。
また、USBメモリ、USB HDDなどもWindows並に自動認識して問題なく使用できました。

Hyper Threading

Atom 230は1コアですがHyper Threadingに対応しています。インストール後mpstatコマンドで見てみたらちゃんとCPUが2個に見えました。

NIC

NICRealtek RTL8102ELというチップのようです。インストール時に正常に認識され、ICMPは通っていたので正常に動作しているように見えたのですが、TCP/UDP通信が全くできないというよくわからない状態になってしまいました。別のドライバを探してくる必要があるかも。
Free NIC drivers for Solaris

→ 後日解決 http://d.hatena.ne.jp/shakemid/20080629/1219755777

Audio

インストールしただけでは認識されませんでした。こちらはRealtek ALC662というチップのようです。↓のドライバを試してみようと思います。
Resources for Solaris

→ 後日解決 http://d.hatena.ne.jp/shakemid/20080629/1215934216