Windows 7 on Xeon

もう2週間前になりますが、Windows 7 Professional x64 DSP 版を予約して発売日に買ってました。Windows Vista のときも予約して発売日に買ってました。Windowsからの脱却を目指しているつもりですが、新しい物が出るとつい買ってしまいます。だめだこりゃ。

メインで使っていたPCは4年前に組んだもので、そろそろ変えてもいいかなと思っていたので、Windows 7 に合わせて新しく組むことにしました。前のPCは Socket 939 のAthlonベースだったのですが、メモリの相性やディスクコントローラの不安定さに悩まされたので、第1に安定性を重視することにしました。また、エコ全盛の世の中なので、第2に低消費電力を重視することにしました。私の家では常時稼働している自宅サーバが2台ある時点ですでにだめだめですが。第3に、もはや普通のパーツで自作しても全くおもしろくないので、普通の人がやらないようなパーツ選定を目指すことにしました。まず普通の人は自作なんてしませんが。

パーツ選定

CPU

長く使いたいのでそれなりによいものを選びたいところですが、Core i7Phenom では普通すぎる上に爆熱なので買う気がしません。そこで目をつけたのが、新しいLynnfieldコアの Xeon L3426 です。通常時のクロックは1.86GHzと低いですが、Turbo Boost で最大3.2GHzまで加速することができ、なによりTDPはなんと45Wで Core i7 の半分以下です。サーバ用のCPUなので信頼性は高いはずです。また、XeonをPCに使う人は相当少ないでしょう。完璧です。価格も30,000円程度と Core i7 860 と大して変わりません。
Intel Xeon L3426: myspec.com で \31,919 で購入。

マザーボード

CPUをXeonにしたので、選択肢はかなり狭くなります。一部PC用のマザーボードでも動作するようですが、正式に対応しているのはIntelかSuperMicroのサーバ用ボードくらいしかありません。会社でSuperMicroのサーバを使っているのでなんとなく SuperMicro X8SIE-F にしました。サーバ用のマザーボードなのでレイアウトがシンプルでコネクタ類も最小限です。価格は20,000円強で、PC用のLGA1156のマザーボードよりむしろ安いくらいです。
SuperMicro X8SIE-F: PC-IDEA で \21,980 で購入。

メモリ

サーバ用のマザーボードなのでECC必須です。PC用のものよりは割高ですが、2GBで6,000円程度なので気にするほどでもないと思います。SuperTalentのDDR3-1333の2GBのものを2枚買うことにしました。
SuperTalent DDR3-1333 2GB ECC x2: PC-IDEA で \11,960 で購入。

ドライブ類

SSDが何かと話題なので、定番の Intel X25-M 80GB を買ってみることにしました。SSDだけだと容量が足りないので、1TBのHDDを2台買うことにしました。また、光学ドライブについても、SATA用のものは持っていなかったので適当なものを買いました。
Intel X25-M 80GB: EC-JOY で \23,682 で購入。
Hitachi SATA 1TB HDD 2台: Faith で \14,058 で購入。
IO-DATA DVD-RWドライブ: Faith で \3,581 で購入。

グラフィックカード

3Dゲームなどをやらないので超適当です。HDMIコネクタが付いていてファンレスという条件で、玄人志向の RH4350-LE256HD/HS にしました。
玄人志向 RH4350-LE256HD/HS: クレバリー で \2,980 で購入。

電源

旧メインPCの Enermax EG425P-VE を流用しました。ATX 2.0の電源なので8pinのEPS12Vコネクタがありませんが、変換コネクタを挿せば問題なく使えました。
ATX12V→EPS12V変換コネクタFaith で \495 で購入。

CPUクーラー

3400番台のXeonにはCPUクーラーが付属しているのですが、5500番台のXeonにはCPUクーラーが付属していないので、3400番台にも付属していないものと勝手に思いこんでしまい、Scythe Samurai ZZ というクーラーを余計に買ってしまいました。せっかく買ったので取り付けましたが、取り付け作業は困難を極めました。上部のヒートシンクが大きく、マザーボードに取り付けるピンが隠れてしまうため、固定するのが非常に難しいです。私はマザーボードをいちどケースから外し、1時間以上の格闘の末、なんとか取り付けました。また、マザーボードのレイアウトによってはメモリなどと干渉するので注意が必要です。CPUクーラーとしての性能はそれなりによいと思いますがIntel CPUのマザーボードに取り付ける場合は覚悟した方がよいです。
Scythe Samurai ZZ: Faith で \2,828 で購入。

組み立て後

組み立て後、Windows 7 x64版 を何事もなくインストールでき、今のところ快調に動作しています。が、いくつかマザーボードの問題と思われる現象があったので書いておきます。

・スリープでファンが停止しない
これはサーバ用のマザーボードなのでしょうがないと思っておきます。休止状態からの復帰は十分早いので休止状態で我慢します。

BIOS で Active State Power Management を有効にするとWindowsがフリーズする
こちらで紹介されている事例に似ているように思いますが詳細不明です。BIOSで無効にすれば問題ないようでした。

パーツにかかった費用は約110,000円くらいになりました。もはや自作に価格的なメリットは皆無です。こだわった3点については満たせたかなと思います。安定性については、サーバ用のパーツを使っているので非常に良好です。消費電力については、エコワットで測ったところ通常使用で80W程度なのでデスクトップPCとしては省エネな部類に入ると思います。そして、普通ではないパーツ選定という点においては、Xeonを使っている時点で変態扱い必至です。とりあえず満足しました。

Widowsのパフォーマンス評価を載せておきます。グラフィックカードが足を引っ張ってますが、プロセッサ、メモリ、HDDは満点の7.9に迫る勢いです。さすがサーバ用。