OpenSolaris 2009.06 → OpenIndiana

このところ良くも悪くも動きの多いOpenSolaris界隈ですが、(ディストリビューションの)OpenSolarisの有力な後継と目されているOpenIndianaがついにリリースされました。
http://wiki.openindiana.org:8080/display/oi/Press+Release%28JP%29
OracleからもSolaris 11 Expressが出てきますが、待ってられないので手元のOpenSolaris 2009.06をOpenIndianaにアップグレードしてみようと思います。
OpenSolaris 2009.06からのアップグレード手順は、OpenIndianaのサイトに掲載されています。
http://wiki.openindiana.org:8080/display/oi/Installing+or+Upgrading
OpenIndianaにアップグレードするには2段階必要で、まずはOpenSolaris b134(2010.03としてリリースされるはずだったもの)にアップグレードして、その後OpenIndianaにアップグレードするという手順になります。
アップグレードはpkgコマンドだけで行えます。Debianを使ったことがある方はapt-get dist-upgradeを思い浮かべるといいと思います。(Indianaの統括責任者はDebianの創始者でもあるIan Murdock氏です)
まずは、OpenSolaris 2009.06 から OpenSolaris b134 にアップグレードします。

手順ではpublisherを http://pkg.openindiana.org/legacy にするようになっていますが、どーも回線が細いようなので、まだ使えるうちは http://pkg.opensolaris.org/dev でもいいと思います。
pkg image-update を実行すると、背後では zfs clone を使ってブート環境(BE)が新たに作られ、そちらがアップグレードされます。以前のブート環境は保存され、ディスクの消費量も最小限で済むすばらしい仕組みです。
image-updateが完了したらリブートすれば次はb134が起動してきます。しかしOSのアップグレードがすんなりいくことは経験上あまりありません。OSが起動してグラフィカルログインできるところまではいきましたが、SSHでログインできなかったり(get_ptyに失敗する。このへんか?)、ローカルゾーンでサービスが起動しなかったりといろいろと問題が出てしまいました。
b134へのアップグレードがうまくいったら以下のコマンドでOpenIndianaにアップグレードできるらしいですがしばらくお預けです。

  • pfexec pkg set-publisher --non-sticky opensolaris.org
  • pfexec pkg set-publisher -g http://pkg.openindiana.org/dev openindiana.org
  • pfexec pkg set-publisher -P openindiana.org
  • pfexec pkg uninstall entire
  • pfexec pkg image-update