PRIDE男祭り2006

生観戦してきました。年も明けてしまいましたが軽く試合を振り返ってみます。

青木真也 VS ヨアキム・ハンセン

ライト級の強豪対決です。立ち上がり青木はハンセンのローキックをキャッチして転倒させ上のポジションを奪います。ハンセンはポジションを入れ替えて青木が下になりますが、これは青木の得意なポジション。青木は長く柔軟な足をハンセンの首に巻き付け三角締めからフットチョークで締め上げます。ここでハンセンはタップし青木のTKO勝ちとなりました。ハンセンを完封してしまうとは想像以上に青木は強いです。

マウリシオ・ショーグン VS 中村和裕

肘の脱臼から復活したショーグンと、最近KO・一本勝ちが続いていて好調の中村の試合です。ショーグンが打撃、中村が寝技を狙うという展開が予想されましたが、逆にショーグンが中村の打撃を嫌がり、中村がショーグンのテイクダウンを嫌がるという意外な展開となります。中村も善戦しますが、ショーグンが寝技中心に有利に試合を進め判定勝ちを収めました。ショーグン相手にここまで戦える日本人選手は中村しかいないでしょう。今後に期待です。

川尻達也 VS ギルバート・メレンデス

またライト級の強豪対決です。序盤から激しい打撃戦となりました。メレンデスがパンチのラッシュからタックルを狙い、川尻が切るという展開になります。互いに決定打を許さずほぼ互角の試合となりますが若干メレンデスがアグレッシブに攻めたか判定勝ちとなりました。川尻は残念でしたが、またライト級戦線が俄然面白くなってきました。

五味隆典 VS 石田光洋

五味に勝ったアウレリオに勝った石田が五味への挑戦権を手に入れました。「絶対に切れないタックル」を得意とする石田は、タックルの対処が決して得意とは言えない五味にとって分が悪いと思われましたが、五味は至って余裕な様子。五味はノーガードで石田を挑発します。五味は石田の左ローキックにカウンターの左ストレートを合わせてダウンを奪うとそのまま一気にパウンドで畳みかけ何もさせずにTKO勝ちを収めました。アウレリオには相当手こずりましたが相性というのはあるのですね。

ジョシュ・バーネット VS アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ

わずか4ヶ月ぶりの再戦です。前回は高度な寝技の攻防の末、僅差の判定でジョシュが勝ちました。序盤ジョシュが有利に試合を進めますが、ノゲイラはパンチを中心に試合を組み立て徐々にペースを握っていきます。ジョシュは鼻血と顔面の出血でスタミナを消耗しているように見えます。ジョシュは3ラウンドにフロントチョークでキャッチを取りあわやという場面を作りますがノゲイラが押し切り判定勝ちを収めました。この二人は本当に実力が拮抗しています。

エメリヤーエンコ・ヒョードル VS マーク・ハント

どう考えてもヒョードル有利ですがハントは大晦日に異様に強いので何かが起こるかも? 序盤ヒョードルはハントからテイクダウンを奪うと流れるような動きで腕ひしぎ十字固めの体制に入ります。ハントの腕が伸び極まったように見えましたがかろうじて脱出します。場内大歓声。その後何度かヒョードルテイクダウンを試みますがハントの腰が重く成功しません。逆にハントが上になりサイドポジションを奪います。ハントは前腕チョークでヒョードルを押さえつけさらになんとV1アームロックを仕掛けます。しかもかなりいい体勢で入ってます。ふたたび場内大歓声。ヒョードルは何とか脱出すると体勢を入れ替え逆にチキンウイングアームロックを仕掛けます。これが極まりハントからタップを奪いました。
ハントは負けはしましたが面白い試合をしてくれました。ヒョードルがPRIDEでキャッチ取られたのって初めてじゃないですかね?カードが物足りないということも言われていましたが終わってみれば見所も多く楽しめた大会でした。

ところでミルコはUFC移籍なのですね。日本ではもうミルコの試合は見られないのかなあ。
http://topics.sports.livedoor.com/article/detail-3731748.html