相貌失認(そうぼうしつにん)をご存じでしょうか。
相貌失認は高次脳機能障害の一種で、人の顔を覚えられない、人の表情がわからないといった症状があります。 人口の2%が該当するとも言われ、意外と多いです。程度は様々で、重症だと家族の顔すら覚えられないこともあるそうです。治療法は基本的にはありません。
私は軽度の相貌失認を自認しています。
ブラッド・ピットなど、相貌失認を告白している著名人もいます。この人がブラッド・ピットだと、皆さんわかるのだと思いますが、たぶん私は目の前にいてもわかりません。
私はまったく覚えられないわけではないので、軽度なのだと思いますが、以下のようなことがよくあり、困ることがあります。
- およそ3人~4人に1人は顔を覚えるのが非常に難しい。法則性は特になし。
- 仕事で顔を合わせていても、街中など、違う場面だと誰かわからない。
- 大勢の中から目的の人を探せない。オープンスペースのようなところで待ち合わせると詰むことあり。
- 2回目以降会っても誰かわからない。何回も会っている人でも、初めて会うのか会ったことがあるのかわからない。
- 芸能人の顔がわからない。映画などで役柄はわかっても、誰なのかわからない。
こちらのサイトで、相貌失認のセルフチェックができるサイトが紹介されていました。ふつうの人だと平均80%で、60%を切ると相貌失認の疑いありとのことなのですが、私がやってみたところ50%ほどでした。まあまあの相貌失認なのだと思います。
テストはこちらのサイトです。(英語です)
治療法はないので、受け入れるしかないのですが、自分が他人の顔を覚えられないので、なるべく自分が覚えていただけるように心がけていることから、自己主張が強めに感じる方もいるかもしれません。 街中など、たくさんの人がいる中で私に会って、無視しているように見えても、おそらく顔を認識できていないので、気を悪くしないでいただけるとありがたいです。
こうして相貌失認のことを書けば、少しは世の中の役に立つかもしれないので、書かせていただきました。