zpool remove を試すメモ

Solaris 11.4 では、zpool add したデバイスを remove できるようになっています。以前は zpool add すると外せなかったのでかなりの勇気が必要でしたが、remove できるようになったので構成変更がより柔軟にできるようになりました。

docs.oracle.com

zpoolのバージョンが44以上だと、Device removelという機能が有効になります。

$ zpool upgrade -v
...
 44  Device removal
...

こんな感じの構成で、mirror-0 を remove してみたいと思います。上記のサイトの例では、mirror を remove することができるようです。

$ zpool status epool
  pool: epool
 state: ONLINE
  scan: ...

config:

        NAME        STATE      READ WRITE CKSUM
        epool       ONLINE        0     0     0
          mirror-0  ONLINE        0     0     0
            c2t2d0  ONLINE        0     0     0
            c2t3d0  ONLINE        0     0     0
          mirror-1  ONLINE        0     0     0
            c2t1d0  ONLINE        0     0     0
            c2t0d0  ONLINE        0     0     0

errors: No known data errors
# zpool remove epool mirror-0
cannot remove device(s): operation not supported on this type of pool

あれれ、remove できませんね。

理由はわかりませんがmirrorはremoveできないのかもしれないので、detachでmirrorを解除してみました。

# zpool detach epool c2t3d0

mirror-0がなくなってディスク1本になりました。

$ zpool status epool
  pool: epool
 state: ONLINE
  scan: ...

config:

        NAME        STATE      READ WRITE CKSUM
        epool       ONLINE        0     0     0
          c2t2d0    ONLINE        0     0     0
          mirror-1  ONLINE        0     0     0
            c2t1d0  ONLINE        0     0     0
            c2t0d0  ONLINE        0     0     0

errors: No known data errors

こんどは、残った1本をremoveしてみます。

# zpool remove epool c2t2d0

おっ、コマンドが通りました。

STATEを見るとREMOVINGになっています。

$ zpool status epool
  pool: epool
 state: ONLINE
status: One or more devices are being removed.
action: Wait for the resilver to complete.
        Run 'zpool status -v' to see device specific details.
  scan: resilver in progress since Wed Feb  6 21:26:33 2019
    10.8G scanned out of 988G at 560M/s, 29m48s to go
    0 resilvered
config:

        NAME                        STATE      READ WRITE CKSUM
        epool                       ONLINE        0     0     0
          c2t2d0                    REMOVING      0     0     0
          mirror-1                  ONLINE        0     0     0
            c2t1d0                  ONLINE        0     0     0
            c2t0d0                  ONLINE        0     0     0

errors: No known data errors

zpool iostat -v で見ると、少しずつデータが移動しているのがわかります。

$ zpool iostat -v epool 1

                               capacity     operations    bandwidth
pool                        alloc   free   read  write   read  write
--------------------------  -----  -----  -----  -----  -----  -----
epool                       1023G  5.36T      0  6.73K      0   171M
  c2t2d0                        -      -      0      0      0      0
  mirror-1                   524G  4.94T      0  6.74K      0   171M
    c2t1d0                      -      -      0    185      0   172M
    c2t0d0                      -      -      0    187      0   174M
--------------------------  -----  -----  -----  -----  -----  -----
...

resilver時はディスクがかなり高負荷になり性能に影響が出ます。I/O負荷が低いときに実施するのがおすすめです。

resilver完了後にzdbで見てみると、mirror-0の部分(children[0]のところ)がpseudoデバイスとして取り込まれているような感じに見えます。 もしかしてashiftが違う(512bセクタと4kbセクタ)HDDが混在していたpoolだったのでこうなったのかもしれません。パフォーマンスに影響が出るかもしれないですね。

$ zdb
epool:
    version: 44
    name: 'epool'
    state: 0
    txg: 39458571
    pool_guid: 4817329454252204261
    timestamp: 1549469022
    hostid: 564057
    hostname: 'xxxx'
    vdev_children: 2
    vdev_tree:
        guid: 4817329454252204261
        id: 0
        type: 'root'
        children[0]:
            guid: 8473064149679056020
            id: 0
            type: 'pseudo'
            path: '$VDEV-C18B8487D547E670'
            phys_path: 'epool/$VDEV-C18B8487D547E670'
            removing: 1
            metaslab_array: 27
            metaslab_shift: 33
            ashift: 9
            asize: 1000191557632
            is_log: 0
            is_meta: 0
            DTL: 5887
            create_txg: 4
        children[1]:
            guid: 16792445297974810689
            id: 1
            type: 'mirror'
            whole_disk: 0
            metaslab_array: 111
            metaslab_shift: 33
            ashift: 12
            asize: 5995774345216
            is_log: 0
            is_meta: 0
            create_txg: 23955738
            children[0]:
                guid: 15198708556418494849
                id: 0
                type: 'disk'
                path: '/dev/dsk/c2t1d0s0'
                devid: 'id1,sd@SATA_____WDC_WD60EZRZ-00G_____WD-WX61D68AAPFE/a'
                phys_path: '/pci@0,0/pci8086,2036@1f,2/disk@1,0:a'
                whole_disk: 1
                DTL: 4160
                create_txg: 23955738
                msgid: 'ZFS-8000-QJ'
            children[1]:
                guid: 6065348894095674914
                id: 1
                type: 'disk'
                path: '/dev/dsk/c2t0d0s0'
                devid: 'id1,sd@SATA_____WDC_WD60EZRZ-00G_____WD-WX61D68AA6EP/a'
                phys_path: '/pci@0,0/pci8086,2036@1f,2/disk@0,0:a'
                whole_disk: 1
                DTL: 5328
                create_txg: 23955738
                msgid: 'ZFS-8000-QJ'

紅白歌合戦けん玉ギネスチャレンジ ~コンサル編~

私は誰?

2018/12/31、第69回NHK紅白歌合戦で、三山ひろしさんとともにけん玉ギネス記録を達成した、けん玉ヒーローズのNo.6です。 仕事はエンジニアのようなコンサルタントのようなことをやっています。

news.livedoor.com

序章

2018/11/28、ある知らせが舞い込んできました。「再び、紅白歌合戦の舞台にて、ギネス世界記録に挑戦できることとなりました!!」と。昨年末の残念な結果から11ヶ月、うれしい反面、「今回は絶対に失敗できない」という認識を持ちました。 日本で最も視聴率が高い番組と言ってよい紅白歌合戦の中でのギネスチャレンジという試み、昨年のチャレンジは立派に終えたものの、心ないバッシングがあったのもたしかです。2度目のチャンスが回ってくるという奇跡を裏返すと、今度また失敗すれば一体どれほどの損失になるのか想像できません。 私はいち参加者ですが、けん玉歴は長い方で、参加者の中でも年長者になるので、今回は自分にできることをやろうと思ったのでした。

問題の特定

今回もチャレンジの内容は、けん玉の大皿という技を124人連続で成功するというものです。2017年と同じ内容ですので、2017年と同じようにやれば当然2017年と同じ結果になる可能性が高いと言えます。2017年に成功できなかったのはなぜなのか、まずは問題を特定する必要があります。 ここはギャップ分析というフレームワークを使ってみましょう。

現状認識(AS-IS)

2017年も、年末の12/29にけん玉ヒーローズ約120名のメンバーが招集され、ギネス記録達成に向けた練習が行われました。本番まで当日を含めてもわずか3日しかなく、できることには限りがありました。単にけん玉をやればよいというだけではなく、ステージ上では「演者」であることを求められます。姿勢、表情など、テレビに映るための訓練をしないといけないのです。また、紅白歌合戦は日本最大級の生放送番組でもあります。5時間もの時間、秒刻みのスケジュールで何千人もの人々が動くのです。その中でも最大のグループであるけん玉ヒーローズは、移動のときの隊列の組み方、ステージ上での並び方、ステージからの退出の仕方などを細かく練習する必要があるのです。 そんな中で、何度か124人で大皿を連続で行なう全体練習をやってみたものの、成功しないのです。「大皿」といえば、けん玉の最も基本的な技なので、楽勝ムードが漂っていたように思います。結局、本番を迎える12/31までを通して、成功率は3割程度でした。成功率3割の状態で、生放送一発で成功させるのは無理があったのです。

www.oricon.co.jp

2018/12/19に紅白歌合戦の番宣のロケを兼ねたリハーサルがあり、集まることができた60名程度で練習を行いました。このときもあまり時間がなく、全体練習を何回かやったのみでした。本番の半分の60人しかいないにもかかわらず、60人連続で大皿を決められた成功率は5割程度でした。 「これでは去年と同じ結果を迎えてしまう。」本番のわずか12日前、我々は、極めて危機的な状況にあったのです。

ゴール設定(TO-BE)

問題を解決するにはゴール設定が必要です。ビジネスだとこれはかなり時間がかかるのですが、今回は明確です。124人連続で大皿を成功できればよいのです。ゴールはより具体的な方がよいので、「紅白歌合戦の本番で、90%以上の確率で、124人連続で大皿を成功させる」というのはどうでしょうか。これなら誰でも理解できるのではないかと思います。

ギャップ

ゴール設定の90%と、現状の30%では、なんと60%もの開きがあります。これが「ギャップ」であり、今回の問題です。大事なのは、問題を当事者が理解できるように整理し、説明して、納得してもらうことにあります。これは問題解決において重要なプロセスです。

問題の深掘り

成功率を高める必要があることはわかりました。では成功率とは何なのかもう少し深掘りしてみたいと思います。 124人連続で成功する全体の成功率をPとして、個々の大皿の成功率をpとすると、Pは以下のように表すことができます。

P=p^{124}

この式から言えることは、全体の成功率は結果でしかなく、個々の成功率にすべて依存するということです。2017年は全体練習をひたすら繰り返しましたが、個々の成功率には目を向けていませんでした。「木を見て森を見ず」になってはいけないとよく言われますが、この場合は「森を見て木を見ず」のような状態に陥っていたのです。

ではなぜ、個々の成功率が低かったのか、今度はなぜなぜ分析フレームワークを使って考えてみましょう。 f:id:shakemid:20190106201215p:plain 分析してみるとなんとなく共通項が見えてきます。「このチャレンジは簡単だと思っていた」というのが根本原因の一つとして挙げられそうです。大皿というけん玉の最も基本的な技を「難しい」と思えるかどうかが本当の難しさだったのだと言えそうです。

上の図はXMindで描きました。フリー版でもかなり使えます。

http://jp.xmind.net/

対応策の提示

なぜなぜ分析より、以下のような対応策が見えてきました。本来はここで見えてくるのは仮説なので、仮説を検証しないといけないのですが、今回は問題が明確なので省略します。

  1. 難しさの言語化と周知
  2. 個別の練習方法の言語化と周知
  3. 選抜の方法の言語化と周知
  4. 集合後の練習方法の言語化と周知

まず、1.は急務と考えました。2018/12/25に以下のような情報の共有を行いました。いろんなエッセンスを詰め込んでみたつもりですが、我々のチャレンジが如何に困難なことであるのかを理解するという意味で、一定のインパクトはあったように思います。

f:id:shakemid:20190106202935p:plain

https://www.facebook.com/shakemid/posts/2244599345559437

この時点で本番6日前でした。時間はありませんでしたが、それでもそこから成功率を高められる余地は充分にあると考えました。元々けん玉のレベルがある程度高い人ばかりなので、質の高い練習によって自己鍛錬することができると考えました。

次に、2.ですが、その前に、個々の成功率を高めればよいことはわかったので、どのくらい高めればよいのか考えてみましょう。大皿の成功率で、便宜的に以下のように分けてみようと思います。

カテゴリ 成功率 例示
達人 99.99% 1万回に1回失敗する。高段者、大会上位者など。三山ひろしさんはここ。
上級者 99.9% 1000回に1回失敗する。おそらくけん玉ヒーローズのボリュームゾーン。一般的な目で見れば「けん玉名人」。
中級者 99% 100回に1回失敗する。2018年のDJ KOOさんはおそらくこのへん。
初級者 90% 10回に1回失敗する。2017年のDJ KOOさんはおそらくこのへん。(例に出してごめんなさい。)

124人全員を達人クラスで集められれば話は簡単なのですが、それはほとんど無理です。12月29日、30日、31日に終日拘束されるのは、一般人でも相当厳しいはずです。また、けん玉の高段者はかなりの部分が小中学生なのですが、出演時間の問題で小中学生は出られません。今回、リザーバー候補も含めて全国から140人集まっていますが、この条件で140人も集まるのがまず奇跡なのです。みなさん、けん玉への愛と、使命感で動いているということを忘れてはいけないと思います。

集まったメンバーの中で達人クラスは、三山ひろしさんを含めて45人前後と見ています。計算上、44人としておきます。このクラスの人は現実的な試行回数で大皿を失敗することはまずありません。残る80人をどうするかが問題です。 初級者クラスの人は残念ながら今回のチャレンジでは戦力になることができません。中級者クラスの99%でもかなりリスクが高いのです。 以下のようなモデルケースを考えてみます。

  • 達人: 44人
  • 上級者: 78人
  • 中級者: 2人
  • 初級者: 0人

これで成功率を計算すると、以下のようになり、90%をなんとか超えます。

P=0.9999^{44} \cdot 0.999^{78} \cdot 0.99^{2} \risingdotseq 0.903=90.3\%

よって、目標としては、個々の大皿の成功率99.9%以上を目指し、中級者クラスが数人入ってもやむなしとするあたりが妥当な感じがします。

参加者は最低でも中級者以上でないといけないので、以下のような練習方法を提案しました。

  • 大皿100回連続成功
  • とめけん10回連続成功

同じ大皿でも、漫然とやるのと「100回連続成功する」と意識してやるのとでは、やり方がまったく異なります。100回連続成功するためには、安定が必要です。けんのグリップ、構え、玉を引き上げる軌道、玉をよける軌道、玉を受けるときの膝の使い方などを高度に安定させないと、100回連続は難しいのです。 2018/12/19の練習のときに、三山ひろしさんが来られて「必ず成功する型を見つけるのが重要です」と、仰っていました。三山さんはけん玉の指導員の資格を持っている方なので、よくわかっておられます。それを数値目標にして、より具体化すると「100回連続成功できるような型を見つける」ということになるかと思います。100回連続成功が安定してできるなら、上級者の領域にかなり近いと言えます。

とめけんについては少し毛色が違います。とめけん10回連続成功は、大皿100回連続成功よりも難しいです。けん玉は面白いもので、大皿ばかりやってもなかなか上手くなりません。むしろ上位の技を練習することで、結果的に大皿も上手くなる効果があります。また、とめけん連続成功の10回目はそれなりに緊張感があり、本番を想定したメンタルの強化にも役立ちます。

私が主にやったのはここまでです。 12/29に集合してリハーサルを行う段階で、個別の成功率がどの程度に達しているのかが、結果の明暗を分ける大きな鍵だと考えました。

3.と4.は、進行に大きく関わるので今回のチャレンジの統括者に任せました。今回は強い思いを持って集まったけん玉プレイヤーを選考することになります。選考に落ちた人は非常に苦しい思いをすることは想像に難くありません。けん玉の大会に慣れている人は、予選落ちも経験していると思いますが、そのような経験がない人も多いでしょう。 他人に何らか負担を強いるようなことをお願いするときは、明確に言語化して、事前に書面(できれば対面)で周知して、合意を取ることが納得感につながります。このプロセスは省いてはいけません。

2018/12/29

この日初めて、今回のチャレンジを行う140人が渋谷のNHK放送センターに集まりました。140人ものけん玉プレイヤーが一堂に会すると壮観です。 全体練習の開始前に、統括者より、事前にメンバーの選考を行うことが周知されていました。選考方法は以下のようなものでした。選考の実施は、流れから私が引き受けました。

  1. 大皿に100回連続挑戦する。途中で失敗したらリザーバー候補に回る。
  2. 30人ほどのグループに分かれて、順番に大皿を行う。途中で失敗したらリザーバー候補に回る。
  3. とめけんに連続挑戦する。途中で失敗したらリザーバー候補に回る。リザーバー候補が定員に達するまで繰り返す。

選考1.は私が提案した練習方法と同じものです。よい選考方法とは、以下の2点を満たしている必要があります。(1)はよくわかると思うのですが、意外と(2)には考えが回っていなかったりします。

  • (1) 成功率が低い人をふるい落とす
  • (2) 成功率が高い人をふるい落とさない

上の方で分けた成功率の人が、大皿100回連続成功できる確率は二項分布によって求めることができます。計算してみると以下のようになります。

カテゴリ 大皿1回の成功率 大皿100回連続の成功率
達人 99.99% 99.0%
上級者 99.9% 90.5%
中級者 99% 36.6%
初級者 90% 0.027%

二項分布の計算サイト https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228843

この選考で、中級者以下の大部分をふるい落とすことができ、上級者以上はほぼ落ちないと期待できるので、妥当性はありそうです。 ちなみに、ほぼ確実に99%以下の成功率の人をふるい落とすには膨大な試行回数が必要になります(失敗する確率1%、95%信頼区間、誤差10%で計算すると38000回くらい)。さすがにこれは現実的な時間ではできません。大皿という極めて成功率が高い技で差を付けるのは難しいのです。興味のある方は、大数の法則やベルヌーイ試行のあたりを調べてみてください。

実際にこの選考で落ちてしまったのは140名中5名でした。去年の感じだと30名前後落ちてもおかしくないと考えていたので、これはうれしい誤算です。みなさんかなり練習を積んできているのだと期待できました。 反面、選考はより過酷で、理不尽なものになることを意味していました。大皿がきちんとできる人を落とさなければいけないということだからです。

選考2.では1人も落ちませんでした。本番に近い緊張感を得るには悪くありませんが、個々の大皿の試行回数は少なくなるので、選考方法としてはあまりよくなかったようです。

選考3.は非常に厳しいものでした。大皿で決まらない以上、技の難易度を上げる必要はあるのですが、とめけんは大皿とは特性が異なるのです。大皿の成功率ととめけんの成功率には強い相関があると想像できますが、とめけんは達人クラスでも99%以上の成功率にすることが難しいのです。これは、玉を引き上げた後の調整がほとんどできないことに起因するのですが、そこが大皿とは決定的に違います。(上級者クラスになると、むしろとめけんよりふりけんのほうが成功率が高くなります。) そのため、連続成功だと、どんなに上手い人でも外してしまうリスクがあります。技術よりも、むしろ度胸試し・運試しの要素が強くなってしまうのです。上記の、条件(2)を満たせない可能性が大いにあるのですが、このときはこのやり方でやると周知している以上、このやり方でやるしかありませんでした。 不安は的中し、世界クラスのけん玉プレイヤーを選考で落としてしまうことになりました。

選考後には様々な人間模様がありました。泣き出す人、納得できずその場を去る人、リザーバーになったときのために練習をする人、自分の実力を認め進んでサポート役に回る人など、これは一言では言い表せないものがあります。私自身、けん玉の大会に遠征して、予選落ちした経験もありますので、似たような状況は想像できますが、今回はそれが3日間続くので、プレッシャーは相当なものだったと思います。

続いて、全体練習に入りました。けん玉を、武道やスポーツでよく用いられる「心技体」のフレームワークに当てはめて考えてみると、今回は「体」はほぼ関係ありません。「技」については、上記の練習と選考でかなり高められると考えられます。残る「心」については、打ち手を考える必要がありました。 2017年に失敗した方は、練習では1度も失敗しなかったにもかかわらず、本番で震えて頭が真っ白になってしまい、失敗したといいます。上の方で言及したゴール設定の「紅白歌合戦の本番で、90%以上の確率で、124人連続で大皿を成功させる」の「紅白歌合戦の本番で」という部分です。

プレッシャーのかかる状況で技を成功させるには、場慣れするのが最もよいのですが、そのような時間はありません。2017年の経験者も多いですが、今回初めて参加するメンバーも相当数いました。 本番では、当然ですが1回でも失敗すればそれで終わりです。そのため、練習においても1回でも失敗すれば何かが起こる仕組みを作る必要がありました。 検討の結果、選考に落ちた人の中からリザーバー候補を選出しておき、全体練習で1回でも失敗すれば、その場でリザーバーと交代するというやり方で進めることになりました。 これは、リザーバー候補にはチャンスになりますが、いったん選考に通ったメンバーには非常に強いプレッシャーになります。本番までの3日間、本番と同等の「1回失敗したら終わる」というプレッシャーに慣れていただく必要があったのです。

この日は、板踏み(ステージでのリハーサル)を含めて、10回の全体練習を行い、いずれも124人連続で大皿を成功することができました。リザーバーとの交代はありませんでした。当初目標の成功率9割は確保できているように思いました。少なくとも、2017年は3割程度しか成功していなかったので、明らかに違ったと言えます。

2018/12/30

この日も、全体練習を開始する前に、大皿を100回連続で成功する選考を行いました。成功率を高く維持する必要があるのと、成功率を見極める試行回数は多いほど正確になるからです。 選考の結果、2名が失敗し、リザーバー候補と交代になりました。また、1名遅刻者が出たので、その1名もリザーバーと交代になりました。

この日の全体練習の5回目、29日から数えると15回目に、1名が大皿を失敗しました。全体練習での失敗はこれが初めてでした。大皿の試行回数はこの時点で 124*15=1860回になり、個々の大皿の成功率は 1-1/1860≒0.9995=99.95% に達していることが伺えました。これほどの成功率でも大数の法則により、試行回数を重ねると失敗が現れます。

全体練習では個々の成功率を上げる効果はあまりありませんが、全体の成功率の確認と、本番へのプレッシャーへの慣れのためにある程度繰り返す必要があります。29日から累積で20回の全体練習を行い、失敗したのは上記の1回のみでした。本番まであと1日、非常に高いレベルで仕上がっている手応えを感じました。

上記の失敗の内容は、引き上げた玉がけん先にぶつかるというものでした。実は1日前の板踏みの際にも危ない場面があり、けん先にぶつかった後かろうじてキャッチしているところを見ていました。99.9%の成功率でもこれはあり得るのです。けん先を避ける技術はあるので、伝えようか迷いましたが、フォームを変えることになるので、一時的に成功率が落ちるリスクもあります。しかし、2度あることは3度あると考え、以下の動画を公開することにしました。中皿を上にして構えれば、けん先に玉をぶつけることはまずなくなります。後で何人かから参考になったと言っていただけたので、公開してよかったのかなと思います。

2018/12/31

この日は本番を迎えるのみでした。極めて特殊な状況下で、プレッシャーに耐え、皆さんよくがんばったと思います。心・技ともに非常に高いレベルでまとまっていたように思います。 本番は承知のとおり、危なげなく成功することができました。終わるタイミングまで完璧で、練習でも出たことがないほどの出来でした。本番で練習以上のものが出るのは、質の高い練習と、高い集中状態が重なった理想的な状態だったということに他ならないと思います。しかし、そこまで行ってようやく「人事を尽くして天命を待つ」といえる状態で、運命を引き寄せることが出来て本当によかったと思います。

ステージ上で私は6番目でしたが、自分が成功したあと、半分を過ぎたあたりで成功を確信し、ステージ上で泣いていました。映ってないと思いますのでご勘弁いただきたいところです。

総括

けん玉ギネスチャレンジをコンサル的な視点で振り返ってみました。 けん玉ギネスチャレンジを通して、「数値目標の力」というものを感じていただけたのではないかと思います。これはビジネスにも使えるものだと思いますので、何かの機会に思い出していただけますと幸いです。

ぷららのIPoEでIPv4 over IPv6を使いつつPPPoEも共存させるメモ

近頃、夜間や休日などの混雑時間帯にあまりにインターネット接続の速度が遅いのでIPoE方式にしてみようと思いました。 これは、一般的な家庭である我が家でIPoE(IPv4 over IPv6)を導入したときのメモです。

元々の環境

元々のインターネット接続環境は以下のような感じです。

ぷららではIPoEサービスを「ぷららv6エクスプレス」という名前で提供しています。 2018/3/1以降にぷららに申し込んだユーザは自動的に有効になるようですが、それ以前からのユーザはマイページから自分で申し込む必要があります。 私はマイページで申し込んでから2日ほどで開通のお知らせメールが来ていました。 「ぷららv6エクスプレス」については、↓のページに説明があります。 www.plala.or.jp

機器の購入

IPoEでIPv6インターネットに接続するには、Web Caster V120でも問題ありません。IPoEが開通すると、特に何もしなくてもIPv6でつながるようになります。 しかし、IPoEでIPv4インターネットに接続するには、「IPv4 over IPv6」が必要になります。IPv4 over IPv6の方式にはDS-Lite方式やMAP-E方式などいくつかの方式があります。ぷららは方式を非公開にしていますが、MAP-E方式のサービスの1つである「OCNバーチャルコネクト」を使用しているようです。 OCNバーチャルコネクトを使用するには専用機器が必要で、今のところ「ドコモ光ルーター01」しか対応していないようです。

「ドコモ光ルーター01」はNECAterm WG1200HPのOEM製品のようですが、ファームウェアは別物のようで、各社のIPv4 over IPv6方式に対応しているようです。無線LANルータとしてはやや割高な気はしますが、これしかないので仕方がありません。

構成の問題

さて、家庭内からインターネットに向けて接続するだけなら、Web Caster V120をドコモ光ルーター01に入れ替えてしまえばよいのですが、そう簡単にはいきません。問題点は以下の2つです。

自宅サーバはダイナミックDNSで外にIPアドレスを公開しているのですが、IPoEだとIPv4アドレスの使用には制限があります。OCNバーチャルコネクトだと、公開できるポートが限られているようでした。少なくともWebやメールで使うようなWell-Knownポートは使えません。そのため、外部に公開するIPアドレスを使用するには、PPPoE接続を残さなければいけません。 また、Web Caster V120はVoIPゲートウェイの機能を内蔵しており、我が家では電話機をつなげています。これがないと、ぷららフォン for フレッツを使用できません。あまり使うことはないのですが、それでもたまに使うのでなくすわけにもいきません。

構成案

というわけで、Web Caster V120は残しつつ、ドコモ光ルーター01を追加して、PPPoE接続かIPoE接続かを選択できるようにする方式が最もよさそうです。図にすると↓のような感じです。 f:id:shakemid:20180907042950p:plain

VDSLモデムのLANポートは1つしかないので、L2スイッチを挟んでWeb Caster V120とドコモ光ルーター01を接続することにしました。2つの機器を同一のネットワークに置いて、配下の機器ごとにデフォルトゲートウェイを選択することで接続方式を分けられるようにしました。

具体的な設定

Web Caster V120では、IPv6ブリッジ機能を無効にしておきます。これで、IPv6での通信はドコモ光ルーター01側からになります。 f:id:shakemid:20180901133617p:plain

ドコモ光ルーター01は起動時に接続方式を自動判定します。IPoE接続は、手動では設定できないようでした。 f:id:shakemid:20180901133728p:plain

自動判定で何をやっているのかはわかりませんが、おそらく取得したIPv6アドレスのレンジからIPoE接続事業者(VNE)を判定しているのではないかと思います。ぷららの場合は「OCNバーチャルコネクト」と判定されました。再起動を促されるので再起動します。 f:id:shakemid:20180901133742p:plain

再起動すると、動作状態が「OCNバーチャルコネクト」になりました。これで、IPv4 over IPv6が使えるようになっています。 f:id:shakemid:20180901133943p:plain

IPoEの動作確認は↓のサイトを使うと便利です。 ipv6-test.com

まずは、デフォルトゲートウェイをWeb Caster V120側(PPPoE接続)にした場合は以下のようになりました。IPv4アドレスがぷららのものになっているのがわかります。 f:id:shakemid:20180901134238p:plain

続いて、デフォルトゲートウェイをドコモ光ルーター01側(IPoE接続)にした場合は以下のようになりました。IPv4アドレスがOCNのものになっているのがわかります。 f:id:shakemid:20180901135413p:plain

Googleの「インターネット速度テスト」で速度を測ってみました。結果は一目瞭然で、IPoEが圧倒的に速いです。計測したのは土曜日の23時台なので混雑している時間帯だと思います。今はまだ設備が空いているからだとも言えますが、VDSLの限界の100Mbpsに迫る速度が出ていて驚きました。 f:id:shakemid:20180901232323p:plain

というわけで、IPoE接続でIPv4 over IPv6を使いつつ、PPPoE接続も共存させることができました。 しかし、IPoEを巡る状況はずいぶん複雑になってるのですね。一般的なネットワークエンジニアならわかると思いますが、一般的な人にこれを理解してもらうのはかなり難しいように思います。

Kenko スカイメモS に Vixen ポーラメーターを取り付ける

Kenko スカイメモSにVixen ポーラメーターを取り付けてみたメモです。

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS シルバー 455166

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS シルバー 455166

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

4年ほど遠征用の赤道儀としてVixen ポラリエを使ってきましたが、Kenko スカイメモSがどうしても気になってしまったので購入してしまいました。スカイメモSはポラリエと同価格帯のポータブル赤道儀ですが、後発だけあってポラリエより優れている点がいくつかあります。ポラリエもオプションで機能拡張できるのですが、本体に対してかなり高価な感じがするのでスカイメモSはお買い得かなと思います。

ポラリエ スカイメモS
実売価格 37000円前後 35000円前後
耐荷重 2kg(オプション追加で6.5kg) 5kg
極軸望遠鏡 オプション(約30000円) 付属
電源 単3乾電池2本で2時間 単3乾電池4本で72時間

ポラリエにあってスカイメモSにないのは方位磁石くらいかなと思います。ポラリエにはポーラメーターというオプションがあり、北極星が見えなくてもある程度の精度で設置することができます。

スカイメモSにこんな感じで取り付けられたらいいなあと思いました。ポーラメーターはカメラのアクセサリーシューに取り付けられるようになっているので、スカイメモSにアクセサリーシューを取り付けてみることにしました。 f:id:shakemid:20180502122017j:plain

材料はこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502122248j:plain

エツミのE-6617は1/4インチネジ(カメラネジ)でアクセサリーシューを取り付けることができます。私が持っていたのはE-6117という旧製品で、ネジ穴が貫通しているところが違うようです。

ETSUMI アクセサリーシューII E-6617

ETSUMI アクセサリーシューII E-6617

インチネジはホームセンターではなかなか売ってないのでモノタロウで購入しました。長さは3/8インチのものにしました。 www.monotaro.com

ピンバイスで電池ボックスのふたに穴を開けます。 f:id:shakemid:20180502122734j:plain

開けました。 f:id:shakemid:20180502123054j:plain

さらに、リーマーで穴を拡げます。だいたい直径7〜8mmくらいが良いと思います。拡げすぎには要注意です。 f:id:shakemid:20180502123127j:plain

拡げました。きれいに仕上げたい方はヤスリがけしてください。 f:id:shakemid:20180502123914j:plain

アクセサリーシューをネジ止めします。かなりがっちり止まります。 f:id:shakemid:20180502124118j:plain

裏側はこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502124125j:plain

ネジの頭が少々浮いていますが、このくらいなら電池に干渉しませんでした。電池とふたの間の余裕があまりないので、見極めながら穴を拡げてください。 f:id:shakemid:20180502125753j:plain

電池ボックスにふたをするとこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502124152j:plain

ポーラメーターを取り付けるとこんな感じです。うーん、まるで純正品のような自然さ。 f:id:shakemid:20180502124219j:plain

というわけで、スカイメモSにポーラメーターを取り付けてみました。これで、たとえば日食のときなど北極星が見えなくてもある程度極軸を合わせることができます。

余談ですが、スカイメモSは日本ではKenkoがスカイメモSという商品名で販売していますが、元はSky-WatcherのStar Adventurerという製品です。本体の販売価格は、日本と海外であまり変わらないですが、微動台座などのオプションは海外の方がだいぶ安いようです。少しの価格差なら日本の代理店経由で買う方が安心感があるかもしれませんが、さすがに倍とかになると、送料を考慮しても海外サイトで購入した方がお得な気がします。

Star Adventurer – Sky-Watcher USA

Star Adventurer Accessories – Sky-Watcher USA

テカポ湖で星を見てきました

ニュージーランド・テカポ湖に星を見に行ってきました。テカポは世界一星空が美しいと言われているので、天体観測が趣味の私はいつか行きたいと思っていました。 テカポのベストシーズンは4月〜8月と言われていて、訳あって4月に時間ができたので、新月のタイミングを狙って行ってみることにしました。4/16が新月だったので、その日を挟んで4/14-18の4泊5日間滞在しました。

retrip.jp

日本からのアクセスは、まず北島のオークランドに飛んで、そこからクライストチャーチクイーンズタウンを目指すのが一般的なようです。だいたい合計12時間くらいのフライトになります。 空港からテカポまでは、バスかレンタカーでの移動がよいようです。クライストチャーチからは1日に1回バスが出ているようなのですが、飛行機のタイミングとうまく合わず、余計に一泊する必要がありそうだったので、私はクライストチャーチでレンタカーを借りることにしました。 海外での運転は、去年の北米皆既日食のときにアメリカで経験していました。そのときに取得した国際免許がまだ有効でした。ニュージーランドは日本と交通ルールが似ていて、左側通行・右ハンドルで、速度はkm表記なのでアメリカよりだいぶ日本人向けだと思います。また、レンタカーの料金は保険込みで1日5000円くらいで、アメリカで借りたときの半額くらいでした。車があると現地での移動や機材の運搬も楽なので、レンタカーはおすすめかなと思います。

ニュージーランドの歩き方 - ニュージーランドの交通ルール

クライストチャーチからテカポまでは、だいたい3時間くらいかかります。飛行機に12時間くらい乗った後、3時間くらい運転するのはきつかったですが、交通ルールをあまり気にしなくていいのでアメリカでの運転より楽だった気がします。テカポへの道中では、サービスエリアのようなものはなく、景色の99%が草原でたまに羊がいっぱいいるような感じだったので、だいぶ眠くなりました。さすが人間より羊の方が多いニュージーランドです。途中にアシュバートンという大きめの町があるので、そこで休憩しました。途中での給油は必要ありませんでしたが、ガソリンスタンドは何十kmもないので、半分を切ったら給油するくらいでちょうどいいと思います。

f:id:shakemid:20180422153345j:plain

経路はほぼ1号線と8号線だけなので難しくないと思います。ナビはGoogle Mapのアプリで充分だと思います。途中79号線を通るほうが少し早いようなのですが、山越えで50kmくらい何もなくてしんどかったので、次に行くことがあったら上のような経路で行くと思います。

www.booking.com

テカポでの宿はAirbnbバックパッカー向けのホステルを予約しました。ホテルもありますが、1泊2万円以上してちょっと高めなところが多いようです。夜は星ばかり見ているのと、近くにスーパーやレストランがあって食事に困ることもなさそうだったので、私は安めのホステルでちょうどよかったかなと思います。3人部屋しか空いていなかったので、1人で3人部屋を占有してましたすみません :-p

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ホステルの庭からでも余裕で天の川が見えるすばらしいところでした。天気を見ながらちょっと庭に出て撮影できるのは楽でした。

テカポ湖に来たら、まず多くの人は湖畔にある善き羊飼いの教会を目指すと思います。

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私は初日に到着したのは日没直後くらいでした。宿にとりあえずチェックインした後、善き羊飼いの教会の近くに行ってみました。夜7時台から真っ暗で、空には見たことないくらい濃い天の川と南天の星空が見えて感動しました。

善き羊飼いの教会の周辺で、天の川は十分に見えます。しかし、有名観光地なのでヘッドライトを点けた車が深夜でもひっきりなしに出入りするので、写真撮影にはまったく向いていません。ヘッドライトが被ってひどいことになります。被ってもここまで天の川が写っているのはすごいのですが。

たぶんみなさん南半球に来たからには南天の空を撮影したいであろうと思うので、写真撮影するなら、テカポの村を少し南に抜けたあたりがおすすめです(地図上の赤いポインタのあたり)。このあたりは南側にまったく明かりがなく、南天の撮影には絶好の条件でした。

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昼間は特にやることを決めていなかったので、テカポ湖の西のマウントジョンにある天文台に行ってみました。テカポ湖から車で15分くらいで頂上まで行けます。通行に8NZDかかります。歩いて登るのは無料です。夜は道路が閉鎖されて、有料のツアーの申込者だけが入れるようになるようです。団体行動が苦手なので私は行きませんでしたが、地上よりも星空がさらによく見えて、天文台から望遠鏡で星を見たりできるようなので、行ってみる価値はあると思います。ツアーは150NZDほどかかります。テカポ村のスーパー(4 SQUARE)の横に受付があります。

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頂上からは、エメラルドグリーンのテカポ湖が見えて、すばらしい眺めでした。昼間に行くのもおすすめです。

ニュージーランドの4月は秋です。昼は15度くらいまで上がるので、日本の4月とそんなに変わらないかなと思いますが、昼夜の気温差はわりと大きく、夜は氷点下まで下がりました。真冬用の防寒着を持って行ったのでちょうどよかったです。6月〜8月は真冬になってしまうので、日本からニュージーランドに行くなら気温差が比較的小さい4月はベストかもしれません。

テカポに4泊滞在して、4晩とも天の川が見える天気に恵まれました。ニュージーランドの天気は「1日で全ての季節がやってくる」と例えられることもあるほどに、非常に変わりやすいです。4日中2日は夜に雨が降りましたが、待っていると快晴になりました。私はweather.com(iPhoneの天気予報)で1時間単位の天気予報をチェックして行動していました。weather.comの予報は1時間単位でかなり的確に当たっていたように思います。最近の天気予報はよく当たります。なので、雨が降っていても諦めないで、晴れそうな時間まで寝て待っていました。

今回の機材は以下のような感じです。北米皆既日食のときとだいたい同じで、BORG 71FL、α7S、ポラリエの軽量トリオを持って行きました。ポラリエは南半球にも対応しています。

f:id:shakemid:20180416210043j:plain

  • 望遠鏡
    • BORG 71FL
    • BORG 7872 x0.72レデューサ
    • BORG 6015 ミニボーグDX-LD鏡筒
    • BORG 7761 M57ヘリコイドDXII
    • BORG 7000+5005+八仙堂 EOS EF → SONY E マウントアダプター(この組み合わせはフルサイズでも四隅がケラレません。また、5005に48mmフィルターを取り付けることができます。)
    • BORG 0037 ファインダー
  • カメラ
    • SONY α7S
    • ロワジャパン タイマー機能付きリモートレリーズ
  • 三脚・赤道儀
    • Vixen 星空雲台ポラリエ
    • BORG 3101 片持ちフォーク式赤道儀
    • SIRUI トラベラー三脚 T-2005X
    • SIRUI 2ウェイ雲台 L-20S

赤道儀を使うときはまず極軸を合わせないといけません。北半球では北極星というわかりやすい目印がありますが、南半球の場合は「南極星」のようなものはありません。代わりに、はちぶんぎ座という星座の中にある5〜6等星の暗い星で構成される台形の形を目安にするのですが、知識としては知っていましたが実際に南天の星空を見てもさっぱりわかりませんでした。3日目まではポラリエのポーラメータで大雑把に合わせていました。30秒くらいしか露出しないのでそれでも十分なのですが、ちょっと悔しいので勉強して、最終日にようやく台形を見つけられるようになりました。台形は、8倍の双眼鏡で視野いっぱいによく見えました。探し方はいくつかありますが、小マゼラン雲から辿るのがいちばんわかりやすいと思いました。こちらのサイトを参考にしました。 ryutao.main.jp

今回、初のニュージーランド・初の南半球で、テカポの世界一の星空を見ることができて感動しました。この先どんな星空を見ても満足できない贅沢な体になってしまった気もしますが、最高の星空を見ることができてよかったです。またいつか来てみたいです。

71FL+レデューサー7872セット 6472

71FL+レデューサー7872セット 6472

CISSP受験体験記

CISSPの試験に合格しました。勉強期間は約4週間で、幸い一発合格できました。

CISSPは米国発のセキュリティの認定資格で、国際的に認められています。セキュリティ業界では有名な資格ですが、日本ではCiscoOracleの資格と比べるとあまり知名度はないかもしれません。

試験の内容は、NDAにより一切口外してはいけないことになっているので、勉強方法や受験の流れについて振り返ってみたいと思います。

CISSPを目指す方の一助になれば幸いです。

勉強方法

まず、CISSPの試験はそれなりに難しいです。少なくとも、IPA情報セキュリティスペシャリスト(今は情報処理安全確保支援士というださい名前の試験に変更)と同等かそれ以上の難易度という感想です。 難しいと思った理由は主に3つです。

(1) 範囲がすごく広い

CISSPの試験範囲は8つのドメインに分かれていますが、その1つ1つで本が何冊も書けるんじゃないかというほど広いです。 問題集には、裁判の進め方からNmapコマンドのオプションまで出てきます。全てに精通しているような人は超人だと思います。 私は、IPAネットワークスペシャリスト情報セキュリティスペシャリストを取得していますが、それでもカバーできるドメインはせいぜい3つか4つくらいだと思います。

(2) 問われる内容がそれなりに深い

出題形式はだいたい4択問題なので、IPA情報処理技術者試験の午前問題と似たような感じですが、同等と思うのは甘いです。午後問題程度のそれなりに深い内容を問われると思った方がよいと思います。 出てくる用語もそれなりに難解です。例えば、Certification と Accreditation の違いとか。日本語だと認証と公認という感じで違いがよくわかりませんが、両者は違います。 試験は日本語で受けられますが、外資系ベンダの試験にありがちな感じで、日本語だと意味がわからなかったり、誤訳としか思えないところもあるとかないとか。英語の原文も同じ画面で確認することができるので、英語の原文を必ず確認した方がよいと思いました。

(3) 独特で曖昧な問題が多い

この3つ目が最大の難関だと思います。問題に対する答えを覚えるだけでは全く歯が立たないと思います。 表現するのは難しいですが、自分の主観は捨てて、「CISSPであればそう考えるべきである」というような視点が必要だと思います。 CISSPは、現実的でビジネス(経営者)寄りな視点を求められるので、例えば、リスクマネジメントの目標が問われるような場合は、「リスクを完全に無くす」のではなく「(経営者が)リスクを許容できるレベルにする」のような選択肢がおそらく正解に近いんじゃないかと思います。 これは、問題集をやってみるとわかると思いますが、何を言っているのかさっぱりわからない問題が出てくると思います。私もそうでしたが、「CISSPにあるべき視点」のようなものを意識して、慣れてくるとなんとなく正解が見えてくるようになってきたと思います。

CISSPの一般的な勉強方法として、NRIさんがやってる1週間のセミナーがあります。しかし、私は未受講です。 セミナーの評判は良いのですが、受講に50万円くらいかかるのが大きな障壁です。これを受講するのは会社のサポートがないと厳しいでしょうね。 独学だと知識の偏りが気になるので、合格後でもなんとかして受講したいところです。

CISSP CBKトレーニング | 人材育成・研修 | サービス案内 | 情報セキュリティのNRIセキュア

以下に、私が勉強に用いた教材を紹介していきたいと思います。

CISSP認定試験 公式ガイドブック

CISSP認定試験 公式ガイドブック

数少ない日本語の本です。なんとなく購入していましたが、あまりの厚さに3分の1ほど読んで挫折しました。現在は絶版になっていて、新版が予定されているようですが、紙の本はいらないかなと思います。(売却してしまいました...)

CISSP Official (ISC)2 Practice Tests

CISSP Official (ISC)2 Practice Tests

練習問題が1300問収録された本です。私はKindle版を購入しました。比較的お手頃な価格で非常におすすめです。 この本を購入すると、本と同じ内容のテストがWebで利用できるようになります。Webテストの作りがいいので本を読むことはほとんどなかったです。

ちなみに、Webテストの登録方法は、本のあるページに書いてある内容を入力するというものでした。セキュリティ的には弱いですね :-p

Webテストはこちら https://testbanks.wiley.com/

私はまず、このWebテストで50問ほどのミニテストを作ってなんとなく実力を判定してみました。初見でおおむね7割前後は得点できていたので、苦手なドメインを中心に後述の本を拾い読みして偏りを埋めるという勉強のやり方で進めました。 ネットワークセキュリティや暗号のところは初見で8割くらい得点できましたが、米国の法律や裁判のところはさっぱりわからず、半分くらいしか得点できませんでした。 IPA情報処理技術者試験でも法規の出題はありますが、午前問題でせいぜい数問とかなので、まるごと捨ててもなんとかなりますが、CISSPでは2,3割がそんな感じなので捨てるわけにはいかず苦労しました。考えてもわからない暗記物はかなり苦痛ですが、そういう試験なので仕方ありません。 暗記するしかない問題もありますが、大部分は考えないといけません。問題に対する答えを覚えるのではなく、なぜその答えになるのか、納得できるまで後述の本で該当箇所を勉強するのがよいと思います。

CISSP (ISC)2 Certified Information Systems Security Professional Official Study Guide

CISSP (ISC)2 Certified Information Systems Security Professional Official Study Guide

この本も非常におすすめです。これもKindle版を購入しました。こちらも登録するとWebテスト1421問を利用できるようになります。Webアプリの作りは前述の Practice Test のほうがしっかりしてます。

Webテストはこちら http://sybextestbanks.wiley.com/course/index/id/102

1000ページ以上ある辞書のような本なので、全部読むのは苦しいと思います。気になるところを拾い読みするだけでも充分勉強になると思いました。時間と根性がある人は全部読むととても勉強になると思います。 これももうすぐ新版が出るようです。

これも数少ない日本語の本です。半額になってたのでKindle版を購入してみました。 ちょっと内容が古く、ときどき誤訳じゃないかと思うところがあったりしますが、日本語で概要を捉えるにはよいんじゃないかと思います。章末の問題集が、公式の本よりひねられた感じになっていて、本番の雰囲気に近いような気がしました。

CISSP Study - (ISC)² OFFICIAL

CISSP Study - (ISC)² OFFICIAL

  • learnZapp
  • Education
  • $9.99

前述の Official Study Guide から、Exam Essencials と Review Questions を抜き出したようなアプリです。本があればいらない気はしますが、手軽にテストの練習ができて楽しいので、1200円がそれほど高いと思わなければ買ってもいいと思います。

申し込み~試験

福岡センタでの残念な出来事

2週間くらい勉強して、なんとなく模擬テストで8割くらい得点できていたので、そろそろ行けるかなと思って申し込むことにしました。受験するだけで7万円くらいかかる試験なので相当の覚悟が必要です。 現在のところ、日本では東京・大阪・福岡の3カ所でしか受験することができません。私が申し込もうとしたときには、東京・大阪は1ヶ月以上先までほとんど空いていませんでした。福岡だけはわりと空いていたので、たまには福岡まで旅行するのもいいかなと思って、福岡センタで受験することにしました。試験日は約2週間後にしました。

Pearson (ISC)² 認定試験 https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/ISC2.aspx

福岡センタは博多駅の近くにあるので、博多駅の近くで前泊しました。試験開始の30分ほど前に行き、静脈の登録や写真撮影などを行ないました。 CISSPの試験では、途中の休憩は自由で、試験ルームの外に出ることもできます。ただし、休憩中も時間は経過していきます。試験センタに来る前に、飲み物と軽食を買っておくのがよいと思います。

適当に休憩をはさみつつ、250問中150問ほど回答したところで、画面がフリーズしました。システム担当の方が慌てた感じで試験ルームに入ってきて、トラブルシューティングを始めました。どうやら、サーバのトラブルで、部屋にいた全員が影響を受けたようです。部屋には6人くらいいたと思いますが、4人くらいは試験を途中から再開できたようでした。しかし私ともう1人は、途中経過を復元できなくなってしまい、その日はもう再開できないと謝られてしまいました。 ピアソンで何回か別の試験を受けたことはありますが、こんなことは初めてです。思わぬトラブルで試験を中断されて困惑しましたが、こういうトラブルの時のシステム担当の方の気持ちは痛いほどよくわかるので、同情してしまいます。

別の日程での再試験を提案されましたが、私はわざわざ福岡まで来てるのでそれなりに旅費がかかっています。完全に先方の過失なので旅費を補填できないのか交渉しましたが、受験の規定に何が起きても受験料以上は保証できないとの記載があり、聞いてもらえませんでした。 再試験については、たまたま2日後に東京センタの空きができたようなので、東京センタで受験することとなりました。 旅費については無念な気持ちでいっぱいですが気持ちを切り替えるしかありません。わざわざ福岡まで来たのはいったい。博多でラーメンを食べて帰るだけの旅になってしまいました。

東京センタで再試験

東京センタは有楽町と新橋の中間くらいにある、帝国ホテルタワーの18階です。試験は9時からなので、30分くらい前に来て、同じように静脈の登録や写真撮影などを行ないました。

100問毎くらいに休憩を挟みつつ、2時間くらいで250問に回答しました。わからない問題にはマークを付けました。 250問一通り終わった後、50問くらいマークした問題を見直し、さらに250問全てを2回見直しました。 結局マークした50問くらいはよくわかりませんでしたが、合格基準はおおむね70%と言われていて、仮に全部外していても80%くらいは得点できているだろうと判断したので終了しました。 その時点で、3時間10分ほど経過していました。制限時間は6時間なので、時間的にはだいぶ余裕がありました。 朝の9時前から始めて、12時頃には終わっていたのでそれほどお腹も減らず、体力的にも余裕がありました。

試験終了後、結果はすぐにわかります。画面には何も出ませんが、受付で試験結果が紙で出力されます。結果を見ると、無事に合格していました。昔から、いつか取得しようと思っていた資格だったのでうれしかったです。 CISSPの試験では合格すると点数はわかりません。不合格だと弱かったドメインがわかるらしいです。

福岡で150問ほど進んでたので、本番の試験の傾向をなんとなく知ることができ、それを踏まえて余分に1日勉強できたので、再試験の時は気持ちに余裕があったように思います。結果的には良かったんじゃないかなと思いました。 合格してしまえば福岡でのトラブルもレア体験として笑い飛ばせるというものです。

今後の対応

今後は、(ISC)²に登録して正式にCISSPと認定される予定です。CISSPホルダーからの推薦(エンドースメント)が必要なので、知人のCISSPホルダーにお願いしようと思います。 知人にCISSPホルダーがいない場合は(ISC)²が直接認定してくれるようですが、レジュメを提出したりしないといけないようでちょっと面倒かもしれません。

CISSPの試験は、2018/4から大幅に変わるようなので、この記事の内容は古くなる可能性があります。最新の情報は(ISC)²のウェブサイトをご参照ください。

japan.isc2.org

最も大きな変更は、試験の方式がCAT(Computer Adaptive Testing)という方式になるところだと思います。問題数が250問から100問になり、時間も6時間から3時間に短縮されるようです。難易度はおそらく上がるのではないかと思います。 現行の250問の試験では、各ドメインの出題比率が決まっているので、苦手なドメインを得意なドメインである程度カバーできますが、CAT方式だと、おそらく最初に採点に関係ない苦手なドメインを見極めるための問題が出題されて、その後苦手なドメインの問題が重点的に出題されるような形式になるのではないかと思います。 これから受験される方は、苦手なドメインがなくなるよう、より満遍なく学習するようにがんばってください。

CISSPとは編集

  • Certified Information Systems Security Professional (公認情報システムセキュリティプロフェッショナル) CISSP認定資格とは、(ISC)²(International Information Systems Security Certification Consortium)が認定を行っている国際的に認められた.. 続きを読む
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皆既月食 2018/1/31

2018/1/31は久しぶりの皆既月食でした。前回は2015/4/4でしたがこれは曇って見えなかったので、2014/10/8以来約3年3ヶ月ぶりでした。日食と比べて月食は見る機会が多いですが、それでも条件よく見られるのはせいぜい2,3年に1度なので貴重な機会です。 今回は天気が全国的に微妙で半分諦めていましたが、関東地方は皆既月食の前後だけ晴れるという奇跡のような天気に恵まれ、堪能することができました。写真もきれいに撮れて非常に満足しました。

f:id:shakemid:20180131205849j:plain 地球の影がわかるように写真を合成してみました。地球の直径は月のだいたい4倍ということがわかります。

3日前の時点で天気予報は曇時々晴で、きれいに見えるのはかなり厳しいかなと思っていました。

しかし、当日になると1時間予報で皆既月食がピークになる22時~23時は晴の予報になっていました。結果的にまさにこの通りになったので、weather.com(iPhoneの天気予報)恐るべし。最近の天気予報はほんとよく当たりますね。

月の出の時点ではまだ薄雲がかかっていて月はぼんやりとしか見えませんでした。

でも予報どおり徐々に雲が薄くなってきたので諦めず最強装備で出撃です。いつもの自宅マンションの通路から狙いました。

装備は以下のような感じで、月を撮影するにはかなりのハイスペックです。

  • 鏡筒: Celestron Edge HD800 2032mm, f/10
  • 赤道儀: Sky-Watcher EQ5GOTO
  • カメラ: SONY α7S

19:25ごろです。月が高くなってくると、かなり雲が薄くなり、満月がはっきり見えるようになりました。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO100, 1/160s

20:47ごろです。月が欠け始めました。この頃には雲はほぼ晴れていました。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO100, 1/200s

21:18ごろです。半分ほど欠けました。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO200, 1/160s

21:39ごろです。月の欠け際に見える青い帯をターコイズフリンジと言います。地球のオゾン層を通った光でこのように見えるそうです。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO800, 4s, ステライメージ8でトーンカーブ調整等。

22:03ごろです。皆既月食になりました。α7Sの絵画調HDRモードで撮影したらとても階調豊かに写りました。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO800, 2s, 絵画調HDRモードLowで撮影

22:29ごろです。食の最大です。この頃には天気は快晴になっていました。完璧な皆既月食を堪能することができました。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO800, 4s

これもα7Sの絵画調HDRモードで撮影しました。暗い部分は赤黒く、明るい部分は青っぽく、階調豊かに写りました。α7Sは皆既月食の撮影に相当適性があるように思います。

Celestron Edge HD800, SONY α7S, 2032mm, f/10, ISO800, 2s, 絵画調HDRモードLowで撮影, ステライメージ8でトーンカーブ調整等。

23:13ごろです。皆既後のターコイズフリンジがよく写ってます。

サブカメラのNEX-5Rで、広角レンズで2分おきくらいにタイムラプスっぽく撮影してみました。最後は少し曇りましたが、ほぼ全行程きれいに見えました。

SIGMA 19mm F2.8 DN Art, SONY NEX-5R, Siriuscompで合成

皆既月食の後に光輪が現れました。換算28mmで画面いっぱいなのでかなり大きいです。月暈(つきがさ・げつうん)と言うそうで、満月と薄雲の条件が揃ったときに現れるそこそこレアな事象のようです。この日は何かと奇跡的でした。

SIGMA 19mm F2.8 DN Art, SONY NEX-5R, 19mm, f/2.8, ISO1600, 1s, GIMPトーンカーブ調整等。

2011年のときと2014年のときとの比較です。2011年はカシオのコンデジ(EX-FH20)でふつうのカメラ三脚で撮影しました。当時はこれでも感動したものです。2014年は装備の本気度が上がって、Vixen A80MとSONY NEX-5Rで撮影しました。まだ赤道儀を持ってなかったのでポルタII経緯台で追尾しながら撮影するのはなかなか大変でした。 今回の装備は月を撮影するにはちょっと過剰すぎるくらいなのでとても快適に撮影できました。天体写真という奴は、投資額が結果に如実に表れやすいです。故に沼にハマりやすいとも言えます。私はかなり沼にどっぷりです。

というわけで、条件の良い皆既月食を存分に堪能できて非常に満足できました。次の皆既月食は2018/7/28ですが、これは日本では夜明け前で月入帯食となり、あまり条件が良くありません。今回ほど条件の良い皆既月食は2022/11/8まで待たないといけないようです。

Sky-Watcher EQ5 GOTO赤道儀(ステンレス三脚仕様)

Sky-Watcher EQ5 GOTO赤道儀(ステンレス三脚仕様)