房総半島最南端で天の川を撮影しました
コロナ禍で帰省もままならないので、家族を連れて県内に小旅行してきました。昼間は運転で、夜は天体撮影なのでなかなか肉体に堪えましたが、どちらも幸せなのでよしとしておきます。
撮影スポットは、ここ数年、年に1回は行っている房総半島最南端の野島崎にしました。ここは野島崎灯台があるのでだいぶ明るいですが、肉眼で天の川が見えてアクセスしやすいので私は気に入っています。
今回の成果はこれです。今年は春に天の川を見る機会がなかったですが、8月になって撮影できてよかったです。8月になると22時くらいには天の川が垂直になってかなりの見応えがあります。縦構図がぴったりでした。撮影データは以下のような感じです。
Samyang 24mm f/1.8 FE SONY α7S Kenko プロソフトンクリア Kenko スカイメモSで追尾 f/1.8, ISO3200, 30s x8枚スタック ステライメージ9でトーンカーブ調整 PhotoShopで背景合成 DenoiseAIでノイズ除去
今回は新機材を2つ使用しました。1つめは Samyang 24mm f/1.8 です。これは今年発売されたばかりの新しいレンズで、星景用に最適との触れ込みなので買ってみました。24mmという画角は、広角ながら天の川の中心部を大きく写すことができて、とても使いやすいと思いました。解放からかなりの解像度で、四隅に若干のコマ収差は見られるものの、ウェブ上で掲載する程度なら十分すぎると思いました。また、f/1.8の明るさは強力で、ISO3200・30秒の露出で十分に天の川を写すことができました。α7SならISO3200程度でもノイズは少ないのでとても相性が良さそうです。
もう1つの機材はKenkoプロソフトンクリアです。これは、星景写真によく使われるプロソフトンAフィルタより控えめなソフトフィルターで、こちらも去年発売された新しめの製品です。テストもせずいきなり使ってみましたが、明るい星のにじみ具合と天の川のつぶつぶ感がちょうどよく、プロソフトンAより好みでした。Samyang 24mmとプロソフトンクリアはとても使い勝手がよいことがわかったので、今後も天の川撮影の主力として使っていこうと思います。
CentOS 8 を Oracle Linux 8 に切り替える
概要
CentOS 8 を Oracle Linux 8 に切り替える方法について記載します。
背景
CentOS 8 の開発が終了し、CentOS Stream に統一されるとの発表がありました。CentOS Stream はRHELのプレリリース版のような位置づけで、特定のバージョンはなくローリングリリース方式となります。RHELの代わりに使えるケースもあると思いますが、特定のRHELのバージョンと合わせた環境がほしいような場合は要件に合わないこともあると思います。
Oracle Linux とは?
Oracle Linux は、Oracleによって開発されている RHEL Clone のLinuxディストリビューションで、10年以上の歴史があり、今も開発が続いています。
Oracle Databaseを代表とする血も涙もないライセンスのOracle製品とは異なり、Oracle Linuxは以下のようなかなり柔軟なライセンス体系となっています。
- 無料で使用できる。本番環境でも使用できる。(RHELは開発版は無償だが本番では使えない)
- サポートが必要なら必要な分だけ購入できる。(RHELは全部購入しないといけない)
- RHELやCentOSからも移行してもサポートを受けられる。
- Ksplice などの Oracle Linux 独自の機能もある。(要Premier Support)
かつてはずいぶん叩かれましたが、当時から今まで柔軟なライセンス体系のまま開発が継続されていますので、CentOSが無くなるなら現実的な移行先として有力なのではないかと思います。
CentOS → Oracle Linux の移行手順
Oracle LinuxはRHELおよびCentOSからの移行方法を公開しています。CentOS 6 or 7 からの移行方法はこちらに公開されていますが、CentOS 8 はやり方が違うようです。
(2020/12/16追記) 移行ツールがCentOS8にも対応しました。このページの内容はさっそく不要になりました。
CentOS 8 から Oracle Linux 8 への移行方法はサポートが必要なところにドキュメントがあるようです。(公開した方がいいと思うなー)
サポートが必要な情報を使うのは微妙なので、こちらで言及されていた方法でやってみようと思います。やってる内容はほとんど変わらないと思いますが。
移行してみるテスト
VirtualBoxにCentOS 8 をインストールします。
起動時はもちろん CentOSです。
Oracle Linuxのリポジトリから必要なRPMをダウンロードします。
$ repobase=http://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL8/baseos/latest/x86_64/getPackage $ wget \ ${repobase}/redhat-release-8.3-1.0.0.1.el8.x86_64.rpm \ ${repobase}/oraclelinux-release-8.3-1.0.4.el8.x86_64.rpm \ ${repobase}/oraclelinux-release-el8-1.0-9.el8.x86_64.rpm
そのままだと依存関係でRPMが入らないので centos-linux-release を削除します。
# rpm -e --nodeps centos-linux-release
Oracle Linuxのリポジトリ関連のRPMをインストールします。
# rpm -ivh *.rpm
ociregionファイルを作っておきます。これはOCI(Oracle Cloud)ではリージョンに応じてリポジトリサーバを変えるための仕組みのようです。
# :> /etc/dnf/vars/ociregion
# dnf remove centos-linux-repos
これで、DNFのリポジトリはOracle Linuxのものになります。
# dnf repolist repo id repo name ol8_UEKR6 Latest Unbreakable Enterprise Kernel Release 6 for Oracle Linux 8 (x86_64) ol8_appstream Oracle Linux 8 Application Stream (x86_64) ol8_baseos_latest Oracle Linux 8 BaseOS Latest (x86_64)
パッケージをOracle Linuxのものに入れ替えます。CentOSとOracle Linuxのパッケージが混ざってもよければやらなくてもよいです。
# dnf --refresh distro-sync ... パッケージが入れ替わります
Oracle Linux 独自の Kernel(Unbreakable Enterprise Kernel)を使うこともできます。
# dnf install kernel-uek
EFI bootの場合は再起動する前に grub.cfg を作り直す手順も必要です。
# grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg
ファイルがあることを確認します。
# ls -l /etc/grub2-efi.cfg lrwxrwxrwx. 1 root root 31 Nov 5 14:56 /etc/grub2-efi.cfg -> ../boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg # ls -l /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg -rwx------. 1 root root 6544 Dec 11 04:51 /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg
再起動します。
# reboot
UEKで動作していることがわかります。
# uname -r 5.4.17-2036.100.6.1.el8uek.x86_64
/etc/oracle-release があります。
# cat /etc/oracle-release Oracle Linux Server release 8.3
Oracle Linuxでは、/etc/redhat-release には Red Hat と書かれてます。
# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux release 8.3 (Ootpa)
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C02)受験体験記
概要
AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの試験に合格しました。勉強期間は4週間ほどでした。幸い1回目の試験で合格することができました。勉強方法や試験の流れをメモしておきたいと思います。
モチベーション
勉強期間は少し特殊な状況でした。2020/10に第2子が生まれたのをきっかけに、会社の制度(妻出産休暇)を利用して4週間の休暇をいただきました。この1ヶ月はほぼ専業主夫状態で、家事全般と上の子(5歳)の世話をしてました。休暇といってもそんな感じなので、まとまった時間を取るのは難しいと思っていましたが、平日は上の子が保育園に行っている間に隙間時間があるかなと思ったので、何か資格でも取ろうかなと思っていました。
私はインフラエンジニア歴は長い部類ですが、クラウドの体系的な勉強はしたことがなかったので、AWSの勉強をしてみようと思いました。体系的に勉強するなら資格の勉強をするのがよいと思ったので、AWSの資格を取得してみようと思いました。AWSソリューションアーキテクトアソシエイトは、AWSの資格の中では中級程度に位置づけられる資格で、AWSのサービスを比較的幅広く理解している必要があります。今は業務上で開発や構築を本格的に行う機会は少ないですが、クラウドについて理解している必要はあるので、私に合っているかなと思いました。
勉強方法
勉強に用いた教材を紹介します。
私は主にこの教材で勉強しました。定価は12000円ですが、私が購入したときは1800円くらいでした。Udemyは毎月のように9割引とかのセールをやっているので、セールのタイミングで購入するのがいいと思います。最安だと1200円くらいになります。(定価っていったい...)
このコースでは、ハンズオン形式で実際のAWSのサービスに触れながら学習を進めることができます。今回は、試験に合格することよりも、AWSの様々なサービスに体系的に触れることが目的だったので、ハンズオン形式で勉強できるのがよかったです。AWSをあまり使ったことがなくても、インフラの知識がある程度あれば、タイトルのとおりこれだけで合格することは十分に可能だと思います。
AWSでは頻繁なサービスの変更がありますが、AWSのサービス変更に追随して、こちらのコースの教材も頻繁にアップデートされているようです。変更があった部分は都度説明が追加されていて親切だと思いました。画面が現行のサービスと多少異なる部分もありますが、AWSを使うならその程度は気にしない方がよいということだと思います。
AWSでは高額のサービスも簡単に使えてしまうので、気をつけないと後で高額の請求に驚くということになることがあります。勉強代とはいえ何万円もかかってしまうのはつらいですが、ある程度経験がないと勘所がわかりにくいと思います。このコースでは、月額だと何万円にもなる高額なサービスも使うことがありますが、高額なサービスは使用後すぐに削除するようにアドバイスしてもらえるので、AWSのコストは最小限で済みます。会社等でAWSを使える場合もあると思いますが、このコースではルートアカウントを使ったりするので、できれば自分でアカウントを作って、自分のクレジットカードでコストを気にしながら使った方がよく身につくんじゃないかと思います。結果的に、コース開始から終了まで約3週間使いましたが、AWSのコストは2.09米ドルでした。コーヒー1杯分くらいなので、このくらいなら安心して使えるのではないかと思います。
コストの内訳は以下のようになりました。
EC2が多いですが、EC2自体ではなくNATゲートウェイのコストが高めでした。EC2自体は無料枠で済んでいました。Elastic IPも少し課金されてますが、デタッチして放置してしまったことがあったので課金されてしまいました。デタッチしてすぐに解放すればもう少しコストを抑えられると思います。数十円なので誤差みたいなもんですが。
上記のハンズオンにも2回分の模擬試験が付いていますが、さらに6回分の模擬試験を収録した問題集です。こちらも割引があるときに1200円くらいで購入しました。難易度はやや高めなので、これで7割前後得点できていれば本番でも合格できる可能性が高いと思います。
こちらは試験用の教材ではありませんが、AWSソリューションアーキテクトの原典とも言える文書です。技術的なことだけでなく、組織やビジネスのあり方についても書かれていて、AWSの利用者に限らず役に立つと思うので、目を通すといいと思いました。
申し込み~試験
AWSの試験はベンダ系のIT資格でおなじみのピアソンで受験することができます。ウェブから都合のよい日を自分で選んで予約することになります。AWSの試験は、今ではオンラインでも受験することができるようになっていますが、周りに何もない部屋を用意しないといけないなど、私の自宅ではちょっと難しく、東京駅近くの試験センターに行って受験しました。
試験時間は140分です。140分で65問なので、まあまあ余裕があります。70分ほどで全問に解答し、自信がない問題にはマークを付けました。全問回答後、20分ほどでマークした問題を見直し、さらに20分ほどで全問を見直しました。12問ほど自信がない問題がありましたが、8割程度は得点できているだろうと判断し、30分ほど残して試験終了にしました。試験が終わると画面上で合否を確認することができます。無事に合格と表示されていたのでひとまず安心しました。
試験の言語は日本語で受験しましたが、画面上で英語も確認することができます。外資系ベンダの試験としてはそれほど変な日本語ではなかったかなと思いますが、ところどころサービス名や機能名の訳が実際のサービスと異なっているところがありました。日本語に違和感があったら英語を見てみた方がよいと思います。実際にAWSを使うなら英語のドキュメントを読むこともあると思うので、あまり細かいことは気にしない方がいいということだと思います。
合格後の対応
合格の翌日、正式な合格通知がメールで送られてきました。スコアは1000点中775点でした。8割くらいかなと思ったので想定の範囲内ですが、あまり余裕はなかったみたいです。合格するとこんな感じのロゴがもらえます。
試験に合格すると、模擬試験の無料での受講や、次回の試験の割引などの特典があるので、他の資格の取得を狙ってみてもいいかもしれません。試験に合格はしたものの、AWSのサービス一覧を見ると全く知らないサービスが山のようにあって正直なんもわかりません。AWSサービス多過ぎです。継続的な学習が必要かなと思います。
BORG 107FL + 笠井トレーディングV-POWER接眼部のセットアップ
概要
BORG 107FL と、笠井トレーディングV-POWER接眼部を組み合わせてみたメモです。BORGの各種補正レンズと組み合わせても無限遠が出る組み合わせになっています。
背景
2019年の消費税増税前に駆け込みでBORG 107FLとBU-1のセットを購入していました。シンプルでとてもいい組み合わせのように思ったのですが、BU-1のヘリコイドはアソビがやや大きくピントを合わせづらいと感じたのと、台座が1点支持なので107FLの対物レンズを支えるにはやや心許ないという不満点が出てきました。
天体写真を撮るには接眼部に微動装置がほしいと思ったので、サードパーティ製品も含めて探していたところ、笠井トレーディングのV-POWER接眼部がよさそうかなと思いました。以前はBORGのOEMで発売されていたこともあったようですが、今はより安価になって笠井トレーディングから発売されています。
鏡筒パーツ
鏡筒は以下のようなパーツを組み合わせています。
V-POWER接眼部+オプション
- V-POWERII接眼部L + BORG互換アダプター
- ファインダー脚台座
BORGパーツ
- 80φL135mm鏡筒BK【7138】
- M77.6→M68.8AD【7801】
- M57回転装置DX【7352】
- マルチバンド80Φ【7085】 x2個
- マルチバンド用スペーサーL20【7020】 x2個
- ロングプレート200【3200】
- アリミゾ式ファインダー台座BK【0610】
V-POWER接眼部はBORG互換のアダプター付きの製品があるのでそちらを購入しました。BORGの延長筒はたくさん種類があって迷いますが、各種補正レンズを取り付けてもピントが出る長さとして135mmを選びました。また、ドロチューブ無しでV-POWER接眼部を接続するために M77.6→M68.8AD【7801】も購入しました(買うのを忘れて、後から購入しました)。M57回転装置DX【7352】は元々持っていました。ちょっといい値段しますが、デジカメを取り付ける場合はあった方が便利です。鏡筒バンドはBORG純正にしたのでなかなかいい値段しますが、サードパーティ製品ならもうちょっと安価にできると思います。ファインダー台座はファインダーとガイド鏡を取り付けるために2個付けましたがこれはお好みで。
重量
BORG 107FLの対物レンズは1772gでした。
鏡筒部分は1643gでした。
対物レンズと鏡筒部を合わせると約3.4kgになります。ここに補正レンズも加えるともうちょっと重くなりますが、口径10cm級のアポクロマート鏡筒としては相当に軽いです。さらに分解収納できるので、飛行機での遠征等を視野に入れると非常に有力な選択肢になると思います。
7872レデューサとの組み合わせ
7872レデューサと組み合わせると下の写真のあたりで無限遠が出ます。ドロチューブを24mmほど繰り出した位置でピントが出ているので、135mmより長い150mmの鏡筒でも無限遠が出そうですが、かなりギリギリになってしまいそうです。
7872レデューサは90FLと71FL用なので107FLとの組み合わせはサポートされていませんが、相性はかなり良好に見えます。以下の作例はm4/3のカメラで撮影したものですが、ノートリミングで四隅までシャープです。フルサイズだと四隅が少し流れるらしいです。
ところで、海外では107FL専用レデューサとのセット製品が販売されているのですが、日本では発売されておらず残念です。かなり高価ですがほしい人はいるんじゃないでしょうか。
7108フラットナーとの組み合わせ
7108フラットナーと組み合わせるときは、M57/60延長筒M【7603】を使うとちょうど良いようです。下の写真のあたりで無限遠が出ます。
7215テレコンバータとの組み合わせ
7215テレコンバータと組み合わせるときも、M57/60延長筒M【7603】を使うとちょうど良いようです。下の写真のあたりで無限遠が出ます。
直焦点
あまり使うことはないと思いますが、補正レンズを使わない直焦点でも無限遠が出ます。バックフォーカスは十分あるので、天頂プリズムを取り付けて眼視もできます。
都会でのM27亜鈴状星雲とM16わし星雲
概要
ゴールデンウィークはどこかに遠征しようと思ってましたが、昨今の世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの影響で全くそんな雰囲気ではなくなってしまいました。天体観測は屋外でやることなので3密ではありませんが、買い物や食事はするので、旅行するのと大差はないでしょう。
しかし、この状況も裏を返せば、本来どちらかといえばアウトドア趣味と言える天体観測を、自宅でいかに楽しむかということを考えるチャンスとも言えます。というわけで、最新鋭の機材を使って、東京近郊の都会から夏の星雲を撮影してみました。
主な機材
都会で星雲を撮影するにはそれなりの機材が必要です。近年では、アマチュアでもなんとか手の届く範囲の機材で、一昔前のプロを凌ぐような写真を撮れるようになったのでいい時代です。
サイトロンQBPフィルター
都会で星雲を撮影するなら必須アイテムとも言えるフィルターです。光害を強力にカットしつつ、主に星雲が発するHα, Hβ, OIII, SIIの4つの波長を通すようになっています。いくつかのメーカーから似たような特性のフィルターが発売されていますが、価格対性能のよさから人気があるようです。
ZWO ASI294MC Pro
ここ数年で一気にメジャーになった感のあるZWO社の天体専用カメラです。高感度のm4/3サイズのセンサーは星雲・星団・銀河などDSOの撮影にちょうどいいです。
ZWO ASIAIR Pro
ASIAIR ProはRaspberry Piベースの小型デバイスです。これがあれば、赤道儀のコントロール、オートガイド、撮影などがスマートフォンやタブレットだけでできます。ZWO社のカメラを持っているなら買って損はないと思います。 hoshimiya.com
M27亜鈴状星雲
夏の大三角の中にある夏を代表する天体の1つです。緑のOIIIと赤のHαで光っているのでQBPフィルターとは相性がいいです。遠征してきたのとほぼ変わらない写りだと思います。亜鈴状というよりラグビーボール状に写すことができました。
M16わし星雲
こちらも夏を代表する天体の1つです。主にHαで光っている赤い星雲なのでこちらもQBPフィルターとは相性抜群です。ハッブル宇宙望遠鏡の写真で有名な創造の柱がはっきりと写りました。自宅からここまで写るとは感動ものです。
ハッブルの写真はこちら。自宅からちょっとハッブル気分です。 natgeo.nikkeibp.co.jp
撮影データ
M27もM16も同じ条件で撮影しました。どちらも露出時間はちょうど1時間です。
- BORG 107FL + 7108フラットナー (648mm, f/6.1)
- サイトロン QBP Filter
- ZWO ASI294MCPro (gain390, 冷却0C)
- ZWO ASIAIR Proで撮影・オートガイド(30mm, f/4, ASI290MC)
- Sky-Watcher EQ5GOTOで追尾
- Deep Sky Stacker でスタック(60s x 60フレーム, ダーク20フレーム, フラット20フレーム)
- ステライメージ8でトーンカーブ調整等
- Topaz DenoiseAIでノイズ除去
撮影風景はこんな感じです。光害がひどいので肉眼では2等星すらよく見えません。
というわけで、最新機材のおかげで、都会でも、月や惑星だけでなく、星雲の撮影も楽しめるようになりました。自宅でできることは増えましたが、天の川などは遠征しないと見えないので、この状況が落ち着いたらまた遠征したいなと思います。

Sky-Watcher EQ5 GOTO赤道儀(ステンレス三脚仕様)
- メディア: エレクトロニクス
在宅勤務してました
概要
風邪を引いた後おそらく急性副鼻腔炎で咳が止まらなくなる症状が出て、このご時世でコロナウイルスの可能性もゼロとは言えず、ここしばらく在宅勤務してました。 わずか8営業日ほどでしたが在宅勤務してみた感想です。
よいこと
咳が止まらない症状があったので、電車通勤と、オフィスに行く必要がないのは大きいと思いました。咳をしても誰かを気にすることがなく気分的に楽でした。
日常の業務連絡は、SlackやTeamsが定着していたのでそんなに不便に感じませんでした。対面でコミュニケーションしたいときもありますが、文字だと記録が残ったり、自分のタイミングで確認することができたりと、よい面もあると思います。
リモート会議はTeamsを使うことが多かったです。最初はちょっと緊張しましたが、自分も慣れて、みんなも慣れてくると自然と受け入れられたように思います。会議のメンバーの中で、複数人がリモート参加だとやりやすいのですが、自分1人だけがリモート参加だと若干疎外感があった気がします。 マイクの品質は大事でした。iPhoneのマイクは専用機器には敵わないものの、かなり優秀だと思いました。
ちゃんと仕事をする気になれるか若干心配でしたが、特にサボる気にはなりませんでした。むしろ、オフィスにいてもPCに向かっていれば仕事をしているのか遊んでいるのかは区別しづらいので仕事をする場所はあまり関係ないのかもしれません。通勤とは一体何なのか、考え直してもいい気がしました。
よくないこと
在宅勤務だとびっくりするくらい動かないです。トイレに行くときくらいしか動かないので、ものすごく運動不足になります。オフィスでは意外と歩いていると思いました。体重が増えるかと思いましたが、動かなさすぎておなかが減らず、昼食をほぼ抜いてたのでむしろ若干減りました。
業務時間はエンドレスになりがちなので、その日の仕事は終わりと決めたらきっぱり終わった方がいいです。オフィスにいても同じかもしれないですが。
まとめ
というわけで、基本は楽しかったです。また機会があればやってみたいです。 今回のコロナウイルスの騒動で、日本全国にリモートワークやリモート会議に慣れた人がかつてないほど増えていると考えられるので、ちょっと世の中が変わるんじゃないかな?と思っていたりします。