房総半島最南端で天の川を撮影しました

コロナ禍で帰省もままならないので、家族を連れて県内に小旅行してきました。昼間は運転で、夜は天体撮影なのでなかなか肉体に堪えましたが、どちらも幸せなのでよしとしておきます。

maruchiba.jp

撮影スポットは、ここ数年、年に1回は行っている房総半島最南端の野島崎にしました。ここは野島崎灯台があるのでだいぶ明るいですが、肉眼で天の川が見えてアクセスしやすいので私は気に入っています。

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房総半島最南端野島崎での天の川(2021/8/10 22:00頃)

今回の成果はこれです。今年は春に天の川を見る機会がなかったですが、8月になって撮影できてよかったです。8月になると22時くらいには天の川が垂直になってかなりの見応えがあります。縦構図がぴったりでした。撮影データは以下のような感じです。

Samyang 24mm f/1.8 FE
SONY α7S
Kenko プロソフトンクリア
Kenko スカイメモSで追尾
f/1.8, ISO3200, 30s x8枚スタック
ステライメージ9でトーンカーブ調整
PhotoShopで背景合成
DenoiseAIでノイズ除去

今回は新機材を2つ使用しました。1つめは Samyang 24mm f/1.8 です。これは今年発売されたばかりの新しいレンズで、星景用に最適との触れ込みなので買ってみました。24mmという画角は、広角ながら天の川の中心部を大きく写すことができて、とても使いやすいと思いました。解放からかなりの解像度で、四隅に若干のコマ収差は見られるものの、ウェブ上で掲載する程度なら十分すぎると思いました。また、f/1.8の明るさは強力で、ISO3200・30秒の露出で十分に天の川を写すことができました。α7SならISO3200程度でもノイズは少ないのでとても相性が良さそうです。

もう1つの機材はKenkoプロソフトンクリアです。これは、星景写真によく使われるプロソフトンAフィルタより控えめなソフトフィルターで、こちらも去年発売された新しめの製品です。テストもせずいきなり使ってみましたが、明るい星のにじみ具合と天の川のつぶつぶ感がちょうどよく、プロソフトンAより好みでした。Samyang 24mmとプロソフトンクリアはとても使い勝手がよいことがわかったので、今後も天の川撮影の主力として使っていこうと思います。