Kenko スカイメモS に Vixen ポーラメーターを取り付ける

Kenko スカイメモSにVixen ポーラメーターを取り付けてみたメモです。

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS シルバー 455166

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS シルバー 455166

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

4年ほど遠征用の赤道儀としてVixen ポラリエを使ってきましたが、Kenko スカイメモSがどうしても気になってしまったので購入してしまいました。スカイメモSはポラリエと同価格帯のポータブル赤道儀ですが、後発だけあってポラリエより優れている点がいくつかあります。ポラリエもオプションで機能拡張できるのですが、本体に対してかなり高価な感じがするのでスカイメモSはお買い得かなと思います。

ポラリエ スカイメモS
実売価格 37000円前後 35000円前後
耐荷重 2kg(オプション追加で6.5kg) 5kg
極軸望遠鏡 オプション(約30000円) 付属
電源 単3乾電池2本で2時間 単3乾電池4本で72時間

ポラリエにあってスカイメモSにないのは方位磁石くらいかなと思います。ポラリエにはポーラメーターというオプションがあり、北極星が見えなくてもある程度の精度で設置することができます。

スカイメモSにこんな感じで取り付けられたらいいなあと思いました。ポーラメーターはカメラのアクセサリーシューに取り付けられるようになっているので、スカイメモSにアクセサリーシューを取り付けてみることにしました。 f:id:shakemid:20180502122017j:plain

材料はこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502122248j:plain

エツミのE-6617は1/4インチネジ(カメラネジ)でアクセサリーシューを取り付けることができます。私が持っていたのはE-6117という旧製品で、ネジ穴が貫通しているところが違うようです。

ETSUMI アクセサリーシューII E-6617

ETSUMI アクセサリーシューII E-6617

インチネジはホームセンターではなかなか売ってないのでモノタロウで購入しました。長さは3/8インチのものにしました。 www.monotaro.com

ピンバイスで電池ボックスのふたに穴を開けます。 f:id:shakemid:20180502122734j:plain

開けました。 f:id:shakemid:20180502123054j:plain

さらに、リーマーで穴を拡げます。だいたい直径7〜8mmくらいが良いと思います。拡げすぎには要注意です。 f:id:shakemid:20180502123127j:plain

拡げました。きれいに仕上げたい方はヤスリがけしてください。 f:id:shakemid:20180502123914j:plain

アクセサリーシューをネジ止めします。かなりがっちり止まります。 f:id:shakemid:20180502124118j:plain

裏側はこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502124125j:plain

ネジの頭が少々浮いていますが、このくらいなら電池に干渉しませんでした。電池とふたの間の余裕があまりないので、見極めながら穴を拡げてください。 f:id:shakemid:20180502125753j:plain

電池ボックスにふたをするとこんな感じです。 f:id:shakemid:20180502124152j:plain

ポーラメーターを取り付けるとこんな感じです。うーん、まるで純正品のような自然さ。 f:id:shakemid:20180502124219j:plain

というわけで、スカイメモSにポーラメーターを取り付けてみました。これで、たとえば日食のときなど北極星が見えなくてもある程度極軸を合わせることができます。

余談ですが、スカイメモSは日本ではKenkoがスカイメモSという商品名で販売していますが、元はSky-WatcherのStar Adventurerという製品です。本体の販売価格は、日本と海外であまり変わらないですが、微動台座などのオプションは海外の方がだいぶ安いようです。少しの価格差なら日本の代理店経由で買う方が安心感があるかもしれませんが、さすがに倍とかになると、送料を考慮しても海外サイトで購入した方がお得な気がします。

Star Adventurer – Sky-Watcher USA

Star Adventurer Accessories – Sky-Watcher USA