野辺山で星を見てきました

令和最初の天体観測ということで、GWの後半は3泊4日で野辺山高原に出かけてきました。 野辺山は首都圏からアクセスしやすい天体観測スポットで、私が住んでいる千葉県浦安市からだと車で3~4時間ほどで行くことができます。 www.kanko-nobeyama.jp

野辺山には2014年にも来たことがあるのですが、そのときは1泊だけで、残念ながら夜は曇ってしまい星を見ることができませんでした。約4年半ぶりのリベンジです。

撮影場所は、野辺山駅から車で5分くらいのところにある、八ヶ岳ふれあい公園にしました。24時間無料で使える駐車場とトイレがあり、天体観測スポットとして人気があるようです。深夜でも常に星を見に来ている人がいました。

公園には1周500mの大きな池があります。水面を使った星景写真を撮るのも面白いと思います。

妙に整った形の池だと思ったら、もともとはスケートリンクだったとのことです。

こんな感じの清掃の行き届いたトイレが24時間使えます。管理人さんが常駐しているようです。

今回の装備です。1日目は、 BORG 71FL+α7S+EQ5GOTO で、主に系外銀河を狙いました。BORG 71FLは400mmしかないので系外銀河を撮影するにはちょっと小さいです。系外銀河をちゃんと撮影しようとするとさらに上の機材が必要ですが、比較的コンパクトな機材で10分くらいで気軽に撮影してきたことに価値があると思います。

2日目は池のほとりで一晩中天の川を見ていました。この日は一晩中快晴でした。夏の天の川を見るなら梅雨の前の4月~5月の夜2時~3時頃がおすすめです。池の水面を入れて、星景っぽく天の川を撮影してみました。野辺山は天頂近くは暗いのですが、低空は残念ながら光害がかなりあります。冬場はスキー場の照明でさらに光害がひどいようです。せっかくの星空なのに、残念なところです。

一晩中外にいたらカメラバッグに霜が降りてました。ホームセンターで買った防寒作業着が優秀でした。標高1300mの山と同じようなもんですから、防寒着がなかったら凍死しますね。山での天体観測は凍死との戦いです。

3日目は、北天にカメラを向けてタイムラプス撮影してみました。水面にも星が写っていい絵になるかなと思ったのですが、野辺山上空は飛行機が多すぎでした。人工衛星や流星ぽいものも写ってますね。これはこれでおもしろいです。

3泊中3晩とも晴れて、天体観測を楽しむことができました。3日目は体力が続かず、ほどほどにしてホテルに帰りました。

野辺山高原は首都圏からアクセスしやすい天体観測スポットとしては屈指ではありますが、思ったより低空の光害が目立つと思いました。特に南側が明るいので、天の川の撮影にはあまり向いてないように思いました。空の暗さでは栃木県の戦場ヶ原のほうが暗かったと思います。

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戦場ヶ原も南側はそれなりに光害があるので、関東周辺で天の川を撮影するなら千葉の南房総がよいように思います。ただし、南房総も、北側は東京の光害があります。関東周辺で光害がないところはないので、撮影したい対象に応じて撮影場所を選ぶ必要があると思います。